お母さんが訴える悩みの一つが、昼夜逆転。
「大変、困った問題だ」と、訴えてきます。
しかし、実は、昼夜逆転自体が問題ではありません。
昼間起きていると家族と顔を合わせたときに体裁が悪いというのが昼夜逆転の一つの原因です。
さらに深く掘り下げると、先に、学校に行けない理由があって、そのせいで、昼間が楽しくないから、ゲームに動画など夜に楽しみを求める。
その結果として、昼夜逆転の生活になっていきます。
学校に行けない理由というのは、例えば、会いたくない人がいるとか、仲間はずれにされている、勉強が分からないなど、いろいろと考えられます。
子どもが言葉にして発するかどうかは別にして、行かない理由は必ずあります。
元気学園にくる子どもたちはほとんどが、家にいるときは昼夜逆転の生活をしています。
しかし、入学して次の日朝起きなかった子は一人もいません。
嘘ではありませんよ!
叱るわけでもなく、たたき起こすわけでもなく、みんなの動きに合わせて、自然に起きてきます。
もちろん、体の方は、協力関係にある病院で、きっちり検査しています。
睡眠の状態も、チェックしています。
昼間、穏やかに生活する場があり、活発に動き回り、自分の役割があり、笑い合える話し相手がいて、勉強を教えてくれる。
お母さんから離れて、きちんとした生活習慣をする仲間の中に入れば、昼夜逆転は、すぐになおります。
何度も言いますが、忘れてはならないのは、昼夜逆転は、不登校の第一の原因ではないこと。
学校にいられない理由があるせいで、二次的に起こっていることだから、その元の原因に、速くたどりついてあげられるといいですね。