不登校で家にいる時間が長くなれば、それだけ、関わる人も少なく、家族が話し相手で主な情報源となります。
子どもは親の話を聞いていないようで、良く聞いていて、言うことは聞かないかもしれないけれど、近所のうわさ話や、もののとらえ方、家族への愚痴など、つぶやきは特に、よく聞いています。
ですから、子どもがどう受け取るかを考慮に入れて、常日頃から言葉には注意するとよいと思います。
不登校は、イヤとの闘いです。
子どもが、「イヤ」と言ったときに、「イヤの原因は何なの?」「理由は?」「誰が?」と聞き出すと、本当の気持ちというより、親の顔色を見て、納得する理由を探し始めます。
ですから、「子どもに対してのしつこい質問はやめましょうね~」。
子どもに質問するのではなく、様子を観察して、察する事です。
そして、周りを悪者にしないこと。
つい、子どもの言い分を一生懸命聞いてしまうと、気が付くと、周りを敵にするような関係になりがちです。
すると、子どもの周りから人が去っていくので気を付けたいことです。
子どものイヤの波を大きくするのも小さくするのも、社会が我が子を受け入れる器の大きさも、家庭での子どもへの対応次第でずいぶんとかわってきます。
親ができる一番簡単なことは、それは、「ありがとう」を教える事です。
子どもをなだめる時間を、「ありがとう」を教える時間に変えるとよいのではないでしょうか。
子どもは、外では、いい顔をすることで、うまくやっています。
これは、大人も一緒。
家は安らぎの場所ですから、帰れば、ぐうたらで、イヤなことがあれば愚痴もでるものです。
でも、外では、我慢をしたり、愛想笑いをして、少しだけイイ格好をするから、やっていけているのですよね。
また、本人の気持ちはどうであれ、他人である誰かが、かまってくれています。
ですから、それへの「感謝」を、気付くようにしていく。
感謝を教えるのは、子どもを慈しみ養護している親だからできること。
ぜひ、まわりを誉めてみてください。
人に感謝するという気持ちが育てば、それによって、社会で「生きやすくなる」のです。
元気学園の近くのいちご海岸通りで、たっくさん買ってきたおいしい苺を、みんなで分かち合います。
みんなで、いちごを食べるという喜びを分かち合います。