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約束を守る子・・・スタートで遅れない

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不登校:臨界期と適時性

約束を守る子・・・スタートで遅れない

新学期がスタートするということは、また子どもの不登校での悩みが始まってしまいます。

「気持ちよくスタートを切れる」→「先んずれば人を制す」

の図式にぴったりくるのならいいのですが、

「約束をなかなか守れない」=「スタートを出遅れる」

のスキームに入ってしまうと、次には、「追いつくのが大変」→「イヤになる」、というふうにどんどん悪循環してしまいます。

約束にもいろいろあって、子どもができる約束と、できない約束があります。
「テストで○点とる」とか、不登校の子どもたちに、「新学期から必ず学校に行く」とか(大人は、学校へはただ行けばいいだけだからと軽く考えていいますが、子ども社会の中では、そうはいかないんですよね。)、本人の能力を超えた、できっこない約束は、守れないのは仕方のないことですが、できる約束については、しっかり守ることができるようしていきたいものです。

約束の日を守る、時間を守ることがとても難しい、自分のオリジナルタイムで動こうとする子どもたちは、たいへんです(-_-;)。

例えば、3時と約束しても、3時ちょっと遅れたり、何をするのも、「自己の気持ちという判断」という要因が入ってしまって、決まったことだと思えず、「ちょっとくらいなら」とずるずると自分流に約束をかえてしまうことがおこります。

ここでは、オリジナルタイマーと名付けています。

そういう名がつくということは、それだけ数が多いということです。(^^;)

大きく変更するのではなく、「ちょっとだけ・・・」なのですが、そのちょっとの隙が、「約束を破ってしまった」という後ろめたさと、「もうちょっとならいいだろう」という悪魔のささやきで揺れ動き、頭の大部分を支配してしまうのです。

こういう状態を、常日頃、事ある度にみていると、約束に自分の気持ちを必ずいれてしまう事は、社会生活をおくるにあたって、ずいぶんと大きな障害となっていると感じます。

オリジナルタイマーの欠点は、スタートで遅れてしまう事。

よ~いドンの時に遅れてしまって、その場にいないというのは、大きなデメリット。
気がついたら、みんなが先に進んでいて、いつも後から追いかけていくということになってしまいます。

元気学園では、「約束は守って当たり前」にするために、まず、サポート体制を充実させて、約束を守れるような環境をつくり、同時に、自発行動を促すような治療教育プログラムを実践しています。

「よーいスタート!!」の時に、いつも飛び出せる準備が整っている子どもに育てていきたいですね。

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