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不登校:臨界期と適時性

器用さを手に入れる

不器用さはDCD(発達性協調運動障害)といわれるようになってきましたが、名づけられたからといって、解決方法が発見されるわけではありません。
どうやって、器用にしていくか?
これを考えて、楽しく・たくさん練習できる環境があればいい。

プロの音楽家に授業をしてもらっているリコーダーの時間は、指先訓練をかねています。
美術やものづくりの先生に、はさみや道具をうまくつかえるように、訓練を兼ねた作業を増やしてもらったりもしています。
手芸や食事作り、元気学園の日常生活の中に、器用にする為のトレーニングを工夫してふんだんにうめこんでいます。
卒業生たちから、「器用になったおかげで、何かと便利です!」と喜ばれています。

不器用さというのは、日常生活で感じる困難の原因です。
子どもたちを観察していると、言葉にならないイライラの原因がこの不器用さだと分かります。
例えば、本のページが一枚ずつ上手にめくれない。
財布からお金をうまくとりだせない。
切手を決まった位置にぴたりと張れない。
食器をいつもどこかにぶつけてガチャンと音がする。
こうしたことの連鎖で、ただでさえ、ちょっとスロー気味のペースに輪をかけて、まわりとの差をうんでしまいます。

就職したけれど、きちんと角を揃えてホチキスでとじられないことを注意されて仕事を辞めてしまったというのは、冗談でなく本当にあった話。

きちんとしたことをきちんとできるようになるには、器用さという能力が必要ですから日々練習です。

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