漢字検定2級の合格証です。結果の点数表と共に、先生、みて、ほら。とうれしそうに見せてくれました。
9割以上得点しています。
「よくがんばったねぇ。」と言うと、
「そう、ほんとに頑張ったんですよ。
元気学園に来たときは、10級からスタートして、できない自分がすっごく悔しかった。
10級って、小学1年生で、漢字の一から始まるのですよ。。。。
そこから、10、9、8、7、6級(小5程度)、5級、4級、3級、準2級、そして2級まで来ました!
6割7割で合格するんじゃなくて、読みと書きはほぼ満点で合格しないといけないって先生がいつもいうように、ちょっと間違えたけど、ほとんど満点をとりました。
英語だって、最初は、ABCから練習したんですよっ(知ってるよ。だって、そうしようって言ったのは・・・)、そこからスタートして、頑張ったんですよ。来週は、英検の二次試験です。合格します!」と言ってきました。
中等部から、さらに高等部で、ほぼ3年間。
できないところの穴を順に埋めていって、ようやく同級生と同じスタート地点に立っています。
よくぞ、ここまで来たと感無量です。そして、実現するのは夢のようだと誰もが思っていた、第一希望に合格しました。
本人が言うとおり、勉強は一からやり直したのですから。
勉強ができないのは二通りあって
一つは、知らないからできない。
もう一つは、習ったのにできない。
同じできないでも、大きな差があります。
知らないからできないのは、教えてあげればすむことですが、「習ったのにできない」という方は、いろいろと問題があります。
不登校の子どもに関わらず、勉強ができない、分からないというのは、ほとんどが、「習ったのにできない」タイプです。
世の中には、小中高などの学校だけでなく、塾に個別指導、オンライン学習など勉強を教えてくれるところは、たくさんありますが、前に進むことのサポートに力が注がれていて、できない穴を埋めてくれるようなところはものすごく少ないのだと思います。
この「できない穴を埋める勉強」を教えるのは、元気学園の得意分野です。
元気学園は、寮生活で、時間の使い方をコントロールできることをいかして、頭が良くなるようにしています。
頭が良くなると言うのは、少ない勉強量で学力が身につくことです。
何をもって少ないとするかの基準は難しい物ですが、本人が嫌にならずに、継続できること。それによって、勉強した事を、忘れずに身につけさせる事ができるということです。
毎年、国公立大学に合格していきますが、その子たちを例にとると、多分3分の1くらいの勉強量で入っています。
頭が良くなると言うのは、国語力がつくこと、理解力が増すことです。
そうすると、人の言うことやする事の意味が分かるようになり、自分勝手や自己本位な考えも減っていきます。
学力をつけることで、人と人との相互理解を高めることができるのです。
誤解やくい違いも大いに減ります。
子どもにとって、勉強しても無駄と考えるのはなぜかというと、努力のわりに成果が少ないときです。
18歳までの勉強において、成果とは何かと考えてみると、学んだ知識を記憶することが最重要となります。そこに、子どもたちからの本音として、「覚えられない」という切実な訴えがでてきます。
そのため、記憶ができるようになるように、頭の中の整理整頓から始めます。
勉強するから頭がよくなるのではなくて、勉強の量は、本人が吸収できる程度の量で、頭の整理をしっかりすることが勉強以前の問題です。
例えば、生徒のやる気を高めるためには、80点とれば、「頑張ったね」と評価したくなるものですが、穴を埋めて、次の学年に上がったときに、困らないよう にするには、やっぱり、10このうち、2こ間違えるようでは、本当にできているかどうかは、定かではありません。
それは、間違い方にもよるもので、テストの点数だけで、子どもの学力を評価するのではなく、この問題の○×だけでなく、×のところを理解しているかケアレスミスなのかどう考えて答えを出しているのかまで指導者はしっかりと把握して、子どもたちをみていかないと、穴は埋まっていきません。
国語力が高まれば、すべての教科において、理解力が向上し、指数関数的に伸びてゆきます。
友達や学校とのトラブルを抱えて学校に行けなくなったという不登校の中に、勉強の問題を抱えている場合は、とても多く、最近では、ある一定時間机の前に座って勉強に取り組めない子も増えています。
親が考えている 子どもの像と、実際は大きく違うということも、しばしばです。