全然知らなかった子どもの事
お誕生日会のあと、父母とお話をした時のやりとり:
元気学園に来る前に、いろいろなところに相談に行ったり、学校と話をしても、「いい子ですよ。問題はありませんよ」と言われ続けて、
「でも、じゃあ、なぜこの状態なんだ!」
「不登校もこの閉塞感も、一向に解決しないではないか!」と、ずっと思っていた。
ということです。
「でも、元気学園にきて、先生と話をして、今まで聞いたことのない指摘があって、最初は、驚くばかりでした。しかし、まさにそれは、うちの子の不登校の核心をついていて、それを理解するまでに半年くらいかかったけれど、ようやく、分かるようになってきました。
何より、笑顔の子どもの姿が、すべてを語っています。ありがとうございます。
自分の子どもだから知っていると思っていたことが、全然知らなかったんだ。
ということに気が付きました。そのおかげで、見方が変わったし、子育ての勉強にもなりました。
良い出会いでした。感謝します。」
と、とても喜んでいました。
二十歳の時にどうなっているかを予測する。
高校3年生になると、常にでてくるのが進学問題。
学園としては、どの子に対しても、学校の次の、「どうやって生きていくか。」を考えます。
同時に、台風の進路予測のように、将来どの程度まで伸びるかについて、いつも頭の中で、計測しています。
これがですね~、手前味噌になりますが、うちのスタッフの予測、本当に当たるのです。
(多分、卒業生たちやその父母は、これを読んで、大きくうなずいているでしょう!
ホントダヨって。)
でも、これって、当てずっぽじゃなくて、頭の中で、スーパーコンピューター並みの計算をしているのです。
日々の観察の中で、「こんなことができるようになった」とか、「これが得意のようだ」という情報を元に、軌道修正を行ったり、伸びていく別の方向に計算をし直してみたり。
まずは、20歳の時にどうなっているかを予測して、今何をさせていくかを考えています。
預かっている間は、親代わりですから、わが子の将来を思わない日はないという、本当の親と同じなのです。
努力が報われるんだと思える環境を
お誕生日の主人公の長所は、向上心と地道さ。
だから、今後、この向上心を満たせられるだけのものを与えられ、「努力が報われるんだ!」と思える環境があれば、伸びるでしょう。
一人だけに限らず、どの子に対しても、このように将来の進路予測しながら、教育をしています。
縁あって、こんなに近くに毎日いるのですから、親しさは、親戚以上。
子どもたちが、自分の人生に満足しながら生きて欲しいです。
そのためには、実力です。
自分で羽ばたく力がついた時が、元気学園を卒業していく時。
実力がつけば、自然に扉が開きます。