大学と元気学園との共同研究においても、元気学園に来て、最初に子どもたちが変化を実感するのが、「食欲」です。
人は、食べることでしかエネルギーを得ることはできません。
食べるというのは、生きるということに直結していて、食欲=生命力なのではないかと思います。
元気学園では、たくさん食べて、よく動き、体力をつけて、一日の活動できる時間を長くして、その空いた時間に勉強をしています。
そういったプラスの循環の結果、実力がついていきます。
不登校をしている間、ほとんどが、しっかり食べておらず栄養不足です。
それを補うために、美味しいものをたっぷり。さらに、成長のために、お肉や魚などのタンパク質もたっぷり。
子どもたちに、栄養価が高く、そして「おいしいもの」を食べさせたいと食事のスタッフは日々励んでいます。スタッフも子どもたちと一緒に食べているので、食べたい物も分かってくるし、カロリー、栄養のバランスもバッチリです。
この分野では、大学とも共同研究をしています。
子どもたちを預かった瞬間に一日3回の食事を提供するのは義務となり、職場体験施設としてドライブインをしていたので、「食」にはずっと関わり続けています。
明日も活発に機嫌良く過ごさせるため食事の大切さは思い知らされているので、いまさら食育というまでもなく、元気学園を始めてから30年を過ぎて、ず~~~っと教育と食事は一体化しています。
お菓子ばかりを食べている生活をしていた子どもたちは、お菓子が大好き。
ごはんよりお菓子・お菓子・お菓子・・・。
それは、味覚がおかしくなっている(^_-)証拠です。
血糖値が安定化しないことには、気分むらが激しく、そこをなおすには、食事をしっかり食べ、そして、お菓子も普通程度に食べるという極端すぎない生活が大切。
「お菓子は全部なし!」なんていうのは、続かないので、
ご飯をしっかり食べておかずも食べて、それプラスお菓子も食べるのです。
そして、動く。
動く→お腹がすく→食べる→しっかりだす(お腹もスッキリしないとね)こうしたサイクルはすべてが揃っていないとできあがらないので、寮生活をしている元気学園の得意なところ。
子どもたちが、みるみるうちに、背が伸び、太っている子は痩せて、痩せている子は太って、しばらくたつとちょうど良いくらいの体つきになっていきます。
元気学園のご飯は、栄養もボリュームも満点で、おいしい。
と、生徒たちも父母も言ってくれます。
みんな、おもしろいように、よく食べてくれます(^_-)。
そして、元気学園にいる間の束の間の家族ではありますが、その家族の食卓は毎食、あたたかくにぎわっています。