お父さんの出番です!家族の現実を見る目を持とう
多くの家族を見てきて、決して強いお父さんだけが、家族の方針を決めているわけではなく、やさしいお父さん、一見弱そうに見えるお父さんであっても、進む道を決める時には、大きな役割を果たしています。
不登校の時こそ、父親の出番ですよ!
元気学園に相談に来られる方も、父の決意や母の決意が伝わってくるような家族は、子どもの状態がどうであっても、子どもが、前に一歩、二歩と歩もうとします。
それは、親の断固とした態度、気迫を、子どもが「親が本気なんだ」と感じて、真剣に受け止める結果だと思います。
お父さんは、不登校について、子どもに一番近い存在であるお母さんを助け、冷静に判断して下さい。
お母さんを救うのも、お父さんです。
(ぜひ、著書「不登校 頼ってみるのもよいものだ」のお父さんレッスンの章を読んで下さい)
このままで良いわけはないと思いながらも「しかたない」と諦めてしまって、アンバランスさの中で安定化してしまっている母子関係にメスを入れることができるのは、お父さんしかいません!!
冷静さの中には、臨界期と適時性を考慮に入れ、時間という概念も取り入れるといいと思います。
しかし、合い言葉は、「焦らず急げ」です。
焦って解決できることと、そうでないことがあります。
「もし~だったら」という、その場逃れのじゃげな話(静岡弁でそうだったらいいねという意味です)に振り回されずに、子どもの理解力や学力、体力や同級生の中での力関係など、子どもやお母さんの視点からだけではなく、いろんな方向から総合的に見て、本質に目を向けて下さい。
子どもが何に困っているのかの見立てでしたら、われわれの得意分野です。
アドバイスすることができます。
移ろいやすい子どもの心に振り回されずに、親がしっかりと、基本の位置を示し、そこに子どもの心を結びつけていてもらいたいと思います。
それが、10代の大事な時期を失わないことにつながるのです。
普段の子育てはお母さんに任せっきりでも、困ったときこそ、お父さんの出番です!