不登校の原因は親ですか?
「子どもがこうなったのは、親のせいなのでしょうか。」
「いや、そうではないと思いますよ。親より先に本人にあると思いますよ。」
と元気学園では答えます。
不登校はまず、子どもの実力の問題があり、それに対して、親がうまく対応できるかどうかだと思うのです。
相談で出会う父母の多くは、心底悩んでいるし、困っています。
子どものことに一生懸命です。
でも、その期間が長くて、疲れているのも事実。
「もう、お手上げ、誰か、どうにかしてよ」。
これは、子どもがいろんなことをやり尽くしてきて、親も精一杯やってきてどうにもならないという時間を過ごして、介護疲れのような状態になってしまっています。
親からすると、我が子がかわいい、我が子が大好き。
かわいいから、放っておけないし、かわいいから、心配もする。
ご近所さんの子どもだと思ったら、決して、腹も立たないし、客観的に見ることができるのに、家の子にはそうはいかない。
喧嘩をしても、ご飯を食べさせないといけないし、また、食べないと心配をする。
何より、勝手にしろと言っても、知らんぷりなんてできない。
一生懸命な人ほど、腹が立つもので、一生懸命な人ほど、伝わらないと、つらくなる。
それが、どんどんエスカレートすると、かわいさ余って・・・・
親は子どもの応援団長です。特にお母さんは、一番そばにいて、一番身近な存在。
我が子を外から守ってあげようと思えば思うほど、しっかり教育しようとすればするほど、親子関係がこじれてしまいます。
サッカーでも熱狂的な応援団は、フーリガンと化します。
それと同じように、不登校や引きこもりでも、ひいきの引き倒しで、フーリガン化してしまうことがあります。
がんばって欲しい気持ちがあふれて、それが、逆に、子どもにダメ出しをいっぱいしてしまっていませんか?
不登校、引きこもり問題を考えるに、親より何より一番の原因は、子どもの実力にあると元気学園は考えています。
実力というのは、体力・学力・コミュニケーション能力をあわせた総合力のことです。
学校で一日務まるだけの体力がないとか、勉強がわからない、同級生とやりとりするコミュニケーションが苦手、人とタイミングを合わせられない、 過度に気遣いをして疲れてしまうなど、本人の特性が大きいと思うのです。
もちろん、親は無関係ではありません。
また、親の育て方が大きなウェイトをしめている場合もあります。
しかし、多くが、始めに、子どものことがあって、親がそれを補ったり躾けることができなくて次のことが発生していると感じます。
悩みが長期化すると、鶏が先か卵が先かのように、どっちが先か皆目見当もつかなくなってきますが、順番にたどってみれば、子どもの方が先なんじゃないかなと思うのです。
だから、お母さんは、がっかり肩を落とし、今までのことを一つずつ悔やむのではなくて、子どもの現在の状態に合わせた、新しいやり方に変えると良いのではないかと思います。
子どもは、実力があれば困りません。
どこに行っても大丈夫。世界中でやっていけます。
ですから、まずは、落ち着いて、実力を付けるためにはどうしたらいいのかを一緒に考えてみませんか?