フリースクール元気学園では、教育プログラムの中の一つとして、不登校生徒に対して、身体運動プログラムに基づく援助・指導を行い、学校復帰や社会適応に大きな成果をあげている。
本研究では、入学から6ヶ月間の日常行動・運動量および様々な生理・心理的機能を一ヶ月毎に追跡測定を行い、身体運動増強が比較的短期間のうちに不登校生徒の循環器系および、心理的不適応状態やポジティブ感情の生起にどのような変化をもたらすか検討した。
その結果、入学時に比べて、次のような変化が認められた。
食欲は1ヶ月、睡眠と疲労は5ヶ月で改善
起床時において、
「食欲」では、入学後1ヶ月。「睡眠」では、5ヶ月。「体調」では、4ヶ月。「疲労」では5ヶ月後に有意に、改善されていることが明らかとなった。
自覚的体調の改善は、日数を重ねるごとに、向上していることがわかる。