TOP > 生徒と保護者の声から > 小中学校の不登校・高校進学の希望を胸に

元気学園を卒業するときに、「先生、ここに来て本当に良かったと思います。だから、良かったと思うことを書きます。」と言って、自発的に書いてくれました。
「 自分たちも困っていたけれど、元気学園にきてから前向きになれたから、今悩んでいる人たちの助けになるのであれば」という思いと、「みんなありがとう。こんなに元気になれたよ。自信がついたよ。今ならできるよ」という成長の表れだと思います。
まったく、訂正もしていないし、内容の手直しもしていません。
みんな元気学園に相談に来るときは、怒りや悲しみ、くやしい、やるせないなど、辛い気持ちを持ってきます。
しかし、結果が出れば、そんな気持ちも薄れて、次第に忘れていくものです。
その過程を綴っていますので、読んでみてください。

健康な体

元気学園で規則正しい生活をするようになって運動をするようになったので、よく食べるようになり、体力が付いたので一日がもつようになりました。体重も 10kg以上増え、成長ホルモンが足りなくてとても小さかったのに、今では157cmもあります。疲れたりすると次の日は胃酸が上がってとても気持ちが悪 くなることが多かったのですが、最近は全くと言っていいほど上がらなくなりました。お婆さんのように背中が曲がっていたのがだいぶまっすぐになってきたの が、まだいすに座って何かを書いたりしていると丸まってきてしまうので、常に姿勢を正すように心がけたいと思います。
元気学園に来る前は何をしてもうまくいかなくて、気力がなかったのですが、親元を離れてみて、先生方や先輩達に一から教わって色々なことが出来るようになり、目的を持って行動することを教わりました。

心と気持ち

親元を離れて寮生活をする前は、人に対して遠慮したり気をつかうということなど無く、こうしたら人が嫌がったり、喜んでくれる事を学び、2年半ここでお世話になって、人の優しさの温かさをとても感じました。

勉強について

来た時は小学生の勉強をしていたのですが、私にあったやり方で少しずつ丁寧に時間をかけて、先生方に教わっていくうちにわからなかった所がわかるように なってきて、勉強以外でもわからないことが多かったのですが、そのわからない所がだんだんと埋まってきて知らないが減りました。

振り返ってみて

この2年半の間本当に色々な事があって、中1の冬休みに入る前(クリスマス会の日)に私が学校に戻りたいと言って先生に中学校に連れて行ってもらったこと がありました。結局はそのまま元気学園でお世話になることになったのですが、あの時、もし学校に戻っていたら、またこわれて、不登校をくり返して辛い思い をしていただろうと思い、きっとあの時が山だったんじゃないかなと、今ものすごく感じています。
元気学園で本当に沢山のことを経験させて頂ました。裁縫を教えてもらったり、色々なところに連れて行ってもらったり、みんなでソフトボールをしに行った り、カラオケをしたり、海岸に行ったり、第1寮から第3寮に移ったり、第2寮に行ったり、褒めてもらったり、叱ってもらったり、泣いたり笑ったりと本当に 色々なことがありました。今思えば、どれも良い思い出ばかりです。
元気学園に来て、先生方やみんなと出会えて未来が開けました。
2年半お世話になって学んで得たことを生かして、高校に行ってもがんばって行きたいと思います。
2年半本当にありがとうございました。こんなに元気になれたのも元気学園の皆さんのおかげです。この気持ちは一生忘れません。


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