TOP > 生徒と保護者の声から > 不登校からの大学受験合格白書:対談 Q&A

今年、大学に進学した生徒たち。
その内の何名かは、第一志望の国公立大学に合格して、静岡に残ることになりました。
そして、「恩送りをしたいです。」と言ってくれています。(ブログ:元気学園の伝統 恩送り
それは、スタッフにとっては、何よりも嬉しい、お礼の言葉でした。
後輩たちにとっても、不登校をしていた時期があっても、目的に向かって、しっかり歩み続ける先輩が目の前に居るのは心強いことですし、ましてやその人たち が勉強をはじめとして、いろんな事を教えてくれることで、「自分も頑張れば、こんなふうになれるんだ!」という希望につながります。他の人とはちょっと違 う道かもしれませんが、不登校やひきこもりをしていても、目的地にたどり着く道が、元気学園には、用意されています。
これは、学園での受験勉強を通して、どうやってそのプロセスを通過していったのか、生徒たちの対談です。中学校や高校で不登校になり、一度ならず何度も、悔しい気持ちと今の自分を悲観して泣いたとのことです。
しかし、学園に来てそれぞれの問題を解決していって、今は笑顔。辛かった分、同じ思いを抱えている人の気持ちが分かるので優しく、自分が頑張った分、きびしい先輩たちの言葉です。


>中2、中2、中3、高1などなど。


○不登校で、家族との折り合いが悪く、お父さんとも仲が悪かったし、特におばあちゃんとの関係が最悪でした。その前から親が問い合わせていたようですが、実際に面談に来たのはその1年後です。

不登校で、親がこのままじゃどうなってしまうか分からない、近くではないけれど、相談してみようということできました。
すぐに、体調不良を指摘されて、検査してみたら、全く予想していなかった結果で驚いて、「これは治さなければいけないな」と思いました。

○引きこもりで全く外に出ていなかったので、面談に来ようと一大決心して、外に出たのは実に1年ぶりのことです。
寮があって、勉強ができるところ、大学に入っている人がいるフリースクールを探していました。

○最初は、母に促されて来ました。家から離れるというのがどうも嫌で、しばらくは母だけ学園に来ていたようです。最後は、母のあまりにもの熱意に「じゃ あ、そうするか」と思って来ました。キャンピングカーで、学園のメンバーが家の近くまで来てくれたことがあって、その時に出会って、安心したというか、こ れなら大丈夫と思ったので、母の熱心さに負けました。


○東大に進学した先輩と一緒に寮にいた時期もあるし、寮の先輩たちをみていて、大学受験勉強をしている人も多かったので、受験とはどういうものか、だいたい予測がついていました。学園に居る限り、大学受験は未知の世界ではなく、とても身近なことです。

○ずっと、「何が何でも、いい大学に入って、見返してやる」と思っていました(^_-)。
今は、それなりに、満足行く結果です。自分の将来を考えると、大学へ入学するより、きちんと卒業するほうがずっと大事なんじゃないかなと思って、いろいろ考えて進路を決定しました。

○高校生活を元気学園で過ごして、本当に良かったと思います。
もし、急いで学校にもどって、通常の高校に行っていたとしても、あのときの自分なら、また不登校になっていたと思うし、そうでなくても、毎日の生活するの がやっとで、今手に入れたようなプライドを満たすことができる進路は絶対に無理だったと思います。学園での勉強は、基礎からしっかり教えてもらいました。 元気学園に来る前、不登校だけれど塾には行っていたので、自分では、そんなに成績は悪くないと思っていましたが、勉強を始めると、穴だらけで、すごく抜け ているところがいっぱいありました。それを認めるのが嫌で、先生には苦労をかけました。それでも、しっかり教えて貰ったので、数年経って、成績が急に伸び てきたとき、ようやく、今まで指摘されていたことの、本当の意味が分かってきました。じっと机に座って勉強できるようになる時間が伸びたのもその時期で、 同時に、体の悪いところも治って体力がついてきたのと、あんなに悩んでいた頭痛や朝起きが、日曜日にもできるようになったのとが連動しています。これが、 高三の春になった頃のことです。そこからは、何をしてもうまくいくような感じになって、自分でも不思議なくらい。そうなるまで3年近くかかったけれど、自 分にとっては、その期間がすごく重要だったと思います。

○地元の進学校に入ったものの、勉強が大嫌いになってしまっていました。
もう、一時は、鉛筆を持つのが嫌なくらい。
学園に来て、まず、体調不良を改善することを最優先にして、そのほか自分の感情処理など、いろんなことをなおしていきました。同時に、勉強できるような下 地作りを長くしていて、実際に受験勉強らしい勉強は1年くらいでしょうか。でも、その下地のおかげで、途中嫌になることはすごく減っていたし、気分のむら も平坦になってきて、体力もついたし、集中力が長続きするようになっていました。試験の結果だけに翻弄されずにやっていけました。そういえば、今入学した 大学の夏休み頃の判定は、良くなかったです。でも試験を受ける度に、ちょっとずつ上がってきて、先生たちが、この調子なら大丈夫と、口先だけの励ましだけ でなくて、いろんな事を加味していってくださったので、やる気を失わずに済みました。そういう支えがなければ、途中放りだしてしまっていたかもしれません し、目標の大学に通っている先輩に、勉強を教えて貰ったり、大学の話をきいたりできたので、それは、ものすごく有利でした。
大学受験に必要なことは、勉強だけでないと思います。特に、不登校で、学校に行けなくなってしまった人にとっては、不登校になってしまった原因が学校生活 にあるので、それを解決しない限り、次のステップに進むのは難しいです。先生たちから、そこをしっかり直すようにといつも言われていました。大学に入って みると、言われたとおりで、「やっぱりそうだったんだ」という感じです。
在籍していた高校の同級生にひけをとらない進路が開けたのが、高校時代の自信喪失からすくってくれたかな(^_^;)。 堂々と地元の友達と会えるようになりました。


>○集団行動は、あまりすきではないけど、元気学園の生活で慣れました。成績は良いです。とりあえず、うまくやっています。

○周りから、ちょっと変わっているところもあるけれど、それなりにできるし、ノートを貸してあげたり、勉強を教えてあげたりして、仲良くしています。やっていけそうです。
今までうまくいかなかった自分がこうして、周りから受け入れられていくのは、本当にうれしいです。ここまでのばしてくれた学園の先生たちのおかげだと思う し、今医療の勉強をすればするほど、学園のシステムのすばらしさに感心します。それに、去年より、もっと先生たちを尊敬するようになりました。元気学園で は、普段出会えないような偉い方たちと会わせてもらったりしてきたので、人慣れしているようで、真面目で頑張っていると、高く評価してくれて、大学の先生 にもかわいがって貰っています。

○特に、可もなく不可もなく問題有りません。

○学校が始まって、取り合えず、にこにこしています。それに、みんな、しゃべるしゃべる!、すごくしゃべるので、負けないように、頑張ってしゃべっていま す。授業のことは先輩に聞けば分かるので困ることはないです。この前の血液検査で、バランスが崩れていたけれど、心のバランスは大丈夫。安定しています。 学園の後輩たちに、恩送りできるように、頑張って、チッビッコたちのお世話します。


○家族は、もう、喜んで喜んで。
父は、本当に嬉しかったようです。
母も、喜んで、親子関係が良くなりました。
入学式には、おじいちゃんも来てくれました。

○うちは、おばあちゃんが入学式に来てくれました。
合格発表があって、父に電話したら、「ばっちりじゃないか!」と答えました。
その一言で、ものすごく喜んでいるのが分かりました。
人の役に立てるような学科を選んだことを父も母もとても喜んでくれています。以前進路の話を両親と先生と一緒にしている時、父が先生に、「この子に投資し たものは、すべて惜しくないです。学園に払ったお金は一円たりとも惜しくない。この子にとって、一番良いことだと思ってやってきました。家族と一緒に居ら れないほど、険悪な時期が、どんなに家としても大変だったか。それが今は、そんなこともすべて超越するほど、成長したと思います。」という話をしていて、 嬉しかった。自分が頑張れば、家族が喜んでくれる。それに、成果がでるのがもう少しだから、このまましっかりやって、大学に入っても努力し続けようと思い ました。
できれば、さらに上に進学することをねらっています。まだ先のことですけど。
今までと違ったことは、親族からの見る目が変わって、「やっぱり、やればできたんだね」と尊敬されるようになりました。前は、何だったのか・・・(^_^)
元気学園に来る前に仲が悪かった祖母とは、今は、「孫の仲でおまえが一番いい」と言ってもらえるようになりました。今思うと、あのときの私がおかしくって、祖母は正しかった(^^;)。今だから言えるんですけどね。

○祖父母から学園宛てに、「思いもよらず、合格をもらって、有り難うございます。」と手紙が来たと聞いて、「そんなに期待されていなかったのかな?」と。 みんなが持っていた今までの心配が、すっと消えたような感じです。

○父母は、「学園にきたからこそ、進路がどんどん開けていった。」といつもいっています。
母は、喜んでいます。多分、飛び上がるくらい。
何かにつけて、嬉しいね。有り難いね。先生たちのおかげだね。と口癖のように言います。



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