小学生の不登校の86.6%が、中学校になっても不登校!
小学生の不登校は、親元離れるのは難しいだろうからという理由で、ほとんど受け入れていませんでした。でも、よく考えてみると、今までに、10人以上は受け入れています。
あの頃は、すぐ泣いて、困ったチャンだったのに・・・・直ってしまえば、もう笑い話。意外や、学校復帰後もがんばって、難関大学に進学していく子が多いです。
このところ、元気学園の様子がずいぶん穏やほんわかムードになっていて、「これなら小学生もいられるのでは。」と思うようになり、新しく一人受け入れました。
それが、お兄さんやお姉さんと一緒に過ごして楽しそうにしているのですよ。
不登校は、早ければ早い方が直すのは楽です。その理由は以下の通り。
子どもがお母さんと離れられるか、お母さんがしばらく付いてこられるかなど、様々な状況や、子どもの精神年齢、発達の様子によっても受け入れ態勢は違うけれど、「直るチャンスを!」と思っている親子と、「これなら直せる!」と思う学園との良き出会いができればと思います。
○小学生は、解決が早い
小学生は、中学生と何が違うかというと、成長の幅です。臨界期を考慮するとわかるのですが、伸びが違うんです。短い期間で、ぐんと伸びます。
同じことをしても、小学生が3か月かかることは、中学生ならその2倍はかかると思います。高校生なら、さらにその2倍。それだけ、時間に対する効果が違います。
だから、早く問題に特化した教育を始められるというのは良いのです。
さらに、学校復帰に関しては、同級生を視野に入れることが欠かせないのですが、学年が低いほど、勉強は簡単だし、友達とのお付き合いも緩やかだし、なおさら合流しやすいですね。
素直でもあるし、物事をすねて受け取らないので、それだけでも、前向きの推進力が大きいです。
○なんと、小学生の不登校の9割が中学校になっても不登校のまま
ただ、だからといって、のんびり構えていては、どんどん時機を逸してしまいます。
文部科学省の統計でも、不登校は、学年が上がるごとに、継続している割合が増えて、復帰しずらい状況となっています。平成24年度に出された統計の数字をもとに計算してみると、小6の不登校は7522人、不登校の状態が前年度から継続している中1は6517人、これを計算すると、86.6%の子どもたちが、不登校のままです。これは、たいへんなことです!
適応教室や保健室、フリースクールなどに通う子は出席扱いになっているので、ほとんどの小6の不登校は中学生になっても家にいる不登校のままだということになります。
○コツコツ努力することを知らないで育つと
大人になった小学生からの不登校の子どもたちを見ていて、一番の悩みは、コツコツ努力するという事を見失っていることです。見失う以前に、したことがないので知らないという場合もあります。この、コツコツの継続って、大人になって、働くときの意欲を持つうえで、とっても大切です。
これは、不登校になる原因とは別のもの。不登校期間が長くなると起こることなので、長期化させないことです。
早いうちに、充分な教育をすれば、学校復帰は難しい事ではないので、早めに、親子のエネルギーを集中して、問題と向き合い、できるだけ解決してしまえればいいですね。
○子どもに合わせた育て方を母も学ぶ
年齢が低い場合、お母さんの影響力が大きいです。お母さんの育て方が、子どもの考え方や行動に大きく影響します。助けてあげられることも多い代わりに、その逆に妨げになる場合もあります。
大切なことは、子どもに合わせた育て方をしていくということ。不登校を繰り返さないためにも、子どもが変わっていくのと同時に、お母さんも学びます。
○根本的なことにも目を向けよう
年齢が低いという事は、勉強が簡単なだけでなく、子ども同士のおつきあい一つとっても、すべてのことにおいて高度なことは要求されていません。
しかし、そこで、うまくやっていけないとなると、周りとの違いが大きいという事があります。これは、成長の速さかもしれないし、もともと何か原因になるものがあるかもしれません。根本的な問題は、しっかり取り組むべきこと。早く知ることができれば、大人になるまでに、たっぷり時間もあるし、親が助けてあげられることもたくさんあります。
