起立性調節障害と不登校
起立性調節障害いわゆる立ちくらみのことですが、昼夜逆転同様、元気学園では、病気のうちにはいらないくらい簡単に改善していきます。
原因がわかれば、元気学園が採用している運動訓練が、有効な理由がわかるので、まず、なぜ起立性調節障害になるかを知って下さい。
起立性調節障害は、立った時に脳に血液がまわらず脳貧血をおこしてくらっとするものです。
脳に血液が巡ればそんな症状は現れないので、
原因は心臓のポンプと、足の筋力にあります。
なぜ、「足の筋力が関係あるの?」と思われるかも知れませんが、血圧というのは血液の圧力ですから、血管をギュッと締め付ける力があれば、血圧が上がり、体の必要としている場所に血液が巡ります。
脳は、心臓より高い場所にあるので、より高い血圧がないと頭頂まで血がまわりません。
立つと、重力に引かれて、体の下の方、足に血液がたまります。
そこで、足の筋肉が、ギュッと収縮すれば、その血液を上に押し上げることができるのです。

元気学園では、規則正しい生活をして、よく食べて、日に当たって、よく動いて、良く寝る。
すると、相乗効果がうまれてきます。
医師との連携の上で、長年の間のデータをもとに、教育プログラムを作ってきた運動訓練では、厳しい運動をするわけではありませんが、大きな効果がでています。
それについて、大学との共同研究もしてきました。
ですから、お薬で治そうとしても一向に良くならないというのは当然で、
筋力は薬ではつきません。心臓もほどよい負荷をかけることで、強くなります。
また、自律神経の乱れについて、交感神経(興奮)と副交感神経(休息)のチェンジがうまくいかないのは、昼間に日に当たって、活発に動けば、夜疲れて寝るので、寮生活の中で自然と改善してゆきます。

不登校の子どもたちの昼夜逆転や睡眠障害、起立性調節障害は、二次的におこっていることなので、それ自体は大きな問題ではありません。
それよりも、その前の
体力がない状態や、心臓の働きが悪いということの方が、健康面では、
不登校の本当の原因に近いと考えられます。