子育てのアウトソーシングで失っているもの
現代の子育ては、アウトソーシング。
長い産休がとれないと、3か月で仕事に復帰。その後、保育園に預けて、幼稚園、学校だけではなく、習い事に学習塾と、お母さんと一緒にいる時間よりずっと他人といる時間のほうが多いことになります。
小さいころから保育園で育てられた子どもたちに共通しているのではないかな、と思うことが、
「何もしない子がいい子」。
何もしないということは、悪いことをしない代わりに、良いこともしないのです。
保育園や託児所などの施設は、子どもの安全を守るということが、何よりも大切なことです。
だから、怪我をしないように、事故をしないようにと育てられると、結果、「何にもしない子」になっていってしまっているのではないかと思うのです。
決して、保育園などが悪いのではないのです。安全を守るのが仕事なのですから。
しかし、もし、母親が子どもを育てていたら、ちょっとくらい危険なことも、親の責任の元にかなりのレベルまで「大丈夫」となるでしょう。
これは、お母さんと親しい人、例えば、父方より母方のおじいちゃんやおばあちゃんの方が、大丈夫のレベルが高くなります。預かっている側が、子どもではなくて、「お母さん」に遠慮があります(^^ゞ。
子どもの能力を伸ばすという意味では、血縁だけの問題ではないのですが、かなりあてはまるのではないでしょうか。
様々な事をして子どもは成長していく。
子どもは無駄なことをいっぱいして、それがタンコブになって、そこから伸びていくものです。
だから、何にもしない子を何かする子にするのはたいへんです。
中学生以上の年齢になって、その価値観をかえることは、ものすごーーーーく大変なのです。
大人になって役に立つ人というのは、「何かしてくれる人」。
何もしない人は、このグローバル化された競争相手が日本人だけではない社会で、必要とされるかどうかというのを考えてみなければなりません。
子どものためと思って一生懸命働いているお母さん。
でも、気が付くと、こんな落とし穴がありますよという警告です。
一度、この観点で、子どもを見てみてください。子供らしさって何なのでしょうね。
この幼い頃の子育てについては、今のところ5テーマ問題点を指摘したいと思っています。
子どもを長く預かっているからわかる。不登校の修羅場から解決まで一貫して見ているからわかる元気学園ならではの視点です。

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