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不登校対策 中学2年生までという時期

子どもたちを預かってみて、明らかに、年齢の低い子の方が、問題を解決するのが速いです。
さらに、多くの子どもを見ていくと、中学1年生、中学2年生の夏休み前、中2の夏休み後、中3、高校1年生、2年生以上18歳未満と分けられ、そのグループによって時間のかかり方が全く違います。
特に、中学2年生はその過渡期で、元気学園の入学時期が、中学2年生の夏休み前と、夏休み後では、子どもの受容力に大きな違いがあります。

まず、年齢が低い方が、素直で柔軟性が高く、「納得しないことしかしない」という本人の気持ちの壁が低い分、本来の目的解決のための抵抗が少ないです。

生活習慣などは、自堕落な時間が長ければ長いほど、規則正しい生活を送るのが難しいし、体力についても同じで、これは、臨界期の問題もあります。

また、年齢が高くなればなるほど、勉強にしても、役割に対しての責任にしても、要求される事が高度になります。
さらに、同級生たちの開きが大きくなるから、「やってもムダ」という気持ちも出てくるし、いろんな意味で、年が経つほど、目標に対する問題解決に要する時間は大きくなっていきます。

今回は、中学2年生までを中心に考えてみると、この小学校5年生くらいから中学2年前半くらいまでの時期、「かわいいから鍛えなくてはいけない年齢」です。
特に、中2というのは、その転換期の最後の年だといえます。
だから、このチェンジを上手くさせて、自分の為に、自分が努力することが苦痛にならない子供に育てあげたいですね。

人間は、将来のため、未来のため、努力して目標にたどり着くものだから、この時期に、未来指向性を健全に育てることが、とてもとても大切。

これは、生まれてから、この年齢くらいに、育んでいくもので、大人になってから、未来指向性を育てるのは、難しいの100倍くらい、難しいです(^^ゞ。
18歳を過ぎてから、それを育てるのは、至難の業で、我々が、まさに悩んでいることです。
できれば、「中学生の時に手をつけたかった」と。

しかし、本人たちも、中学生を見て、「あの年齢に時に、連れてきてもらいたかった」と全員が全員、声を合わせて言います。
それだけ、傍で見ていて、中学生の伸びが大きいということです。

高校生、大学生、18歳以上の相談も、よく聞いてみると、中2くらいに不登校の原因が明らかになっています。
それを、ついつい、「いつかはどうにかなるんじゃないか」「気持ちが変わって、やる気をだしてくれたらどうにかなるはずだ」と思って、時間だけ過ぎていってしまうのです。

ほおっておいて解決することは、ありません。
問題の先送りは、いけない!!
「働けない」という悩みで、親子を苦しめることになります。
中2というのは、そういう意味でもターニングポイントなのではないかと思います。

中学生は、心も体も成長段階にある分、伸びのステップ幅が大きいです。
成長というのは、変化があるということ。
ですから、動くということは、良い方にも動くし、悪い方にも動きます。
ある意味、危険と隣り合わせ。

だから、この時期の過ごし方は、子どもの人生を決める上で、たいへん重要です。
義務教育を終えた後の進路を考えてみても、今は、高校進学で内申書がつくので、中3からだから、「その年齢になって頑張ればいいや」、と思っていたら、大違い。
先生の子どもに対する印象はすぐ変わるわけではないし、他の子どもたちのがんばりも考え合わせると、中1、中2の時にどのように時間を使っているかは、将来を大きく決めていることになります。

また、どの高校に進学するかによって、まったくカリキュラムが違います。
何を教えてくれるのかに、雲泥の差があるのです。
ゆえに、この時期が人生の岐路であることをしっかりと、大人が認識しなければいけないと思います。

子どもは、世の中の経験が少ないですから、子どもより大人の問題です。
焦る必要はありません。子育ては、時間がかかることで、焦ってすることではないのです。
しかし、子どもが何に向いているか、適正をしっかり考えて、方向性を見出すのは急がないと!
行先のないわが子が乗っている船はどこにいってしまうのでしょうか?
大切なわが子を、迷わせないようにしなければ!

不登校で、学習や運動、コミュニケーションの機会が減ってしまっている子供たちを、いかに、将来に向かった方向に導く努力ができる子に育てるかが、まわりの大人たちの責任なのではないかと思います。
また、努力の結果に対する満足感が、生きる幸せを感じられるかどうかにかかってくるので、この年齢を実りあるものにしていきたいですね。


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