一人っ子の特徴 - part1
昨今、少子化の影響で、一人っ子がすごく増えていて、学園の生徒でも、相談者でも、一人っ子率がとても高くなっています。
一人っ子の特徴というと、すぐに、わがままとか身勝手とイメージが浮かびそうですが、私は、そんなことはないと思います。
しかし、一人っ子たちと付き合ってきて、明らかにきょうだいがある子供とは違う特徴があります。
それは、「理不尽に弱い」ということ。
例えば、お兄ちゃんやお姉ちゃん、弟や妹がいると、なぜか理由はわからないけれど、さっきまで機嫌がよかったのに急に怒り出して、叩かれる。自分が泣かしたんじゃないけれど、自分のせいにされて、叱られる。お菓子を、取り上げられる。
など、意味もなく、相手の気分次第で、かなりの仕打ちをうけます。
だから、育っていくうちに、自然と、自分の理解できないことがおこっても、「人ってこんなもんだ」というのが身についていきます。
しかし、家族の中に子供が一人となると、横取りされることもないし、意味もなく後ろから蹴られたり、驚かされたりすることもないので、そういう、理不尽に慣れていません。
もし、子供同士での理不尽な行動を、大人が代わりにしようとすると、大人と子供の力の差がありすぎて、明らかな「意地悪」となってしまいます。
まずしないと思いますが、しないでくださいね。性格がゆがむと困りますから('A`|||)。
一人っ子ではないけれど、最近は、年が離れたきょうだいも多く、二人いても、一人っ子と一人っ子のように育ってしまうようなところがあります。
理不尽なこと(本当に理不尽なこと+自分の理解の範囲を超えること)を受容していくという感覚は、精神的な強さ、我慢力にも値するので、一人っ子にも、理不尽を受け入れるように、教えていきたいですね。
しかも、それが、意地悪してではなく、自然に身に付くように。
そうなると、思春期に自己というものを獲得しますから、その前の年齢が有効なのは明らかです。
えっつ、もう年を過ぎてるって?
早いに越したことはないですが、わが子の教育ですから、手遅れと思わずに、知恵を使って工夫をして、取り組みましょう。
元気学園で出会う子供たちは、ほとんどが、思春期を迎えて、自分というものを強く持っています。
寮生活は、大勢のきょうだいがいるようなものですから、毎日が、人間関係をつくる練習です。
子供たちには、人というものは、良い心も悪い心も一人の人間の中に共存しているもので、人の中にある、親切、優しさ、それに理不尽な行動も、一人の人の中に混在しているもの。
だから、「人ってこんなものだ」と受け入れるような心の土壌を育てるように努めています。
また、同時に、今の自分にとって理不尽と思うようなことの中には、その時点の理解力では、理解ができないからそう思うのであって、視野が広がり、思慮が深まれば、全く違って感じられることが含まれているということも教えていかなければと思っています。
一人っ子と不登校の関係については、不登校Q&Aコーナーをどうぞ:
>> 一人っ子は不登校になりやすいのか?
>> 一人っ子の特徴 - part2 はこちら

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