不登校と昼夜逆転
電話相談で、お母さんが訴える悩みの一つが、昼夜逆転。
「大変、困った問題だ」と、訴えてきます。
しかし、不登校の子供たちの大半は、実は、昼夜逆転が原因で学校に行けないのではありません。 先に、学校に行けない理由があって、そのせいで、昼間が楽しくないから、テレビやゲーム、漫画など夜に楽しみを求めるのです。
その結果として、昼夜逆転の生活をしてしまっています。 学校に行けない理由というのは、例えば、会いたくない人が居るとか、仲間はずれにされている、勉強が分からないなど、子供が言葉にして発するかどうかは別にして、行かない理由は必ずあります。
昼間起きていると家族と顔を合わせたときに体裁が悪いというのも昼夜逆転の一つの原因です。
元気学園にくる子どもたちはほとんどが、家に居るときは昼夜逆転の生活をしています。
しかし、次の日朝起きなかった子は一人もいません。嘘ではありませんよ。 叱るわけでもなく、何するわけでもなく、みんなの動きに合わせて、自然に起きてきます。
昼間、穏やかに生活する場があり、活発に動き回り、自分の役割があり、笑い合える話し相手が居て、勉強を教えてくれる、頑張れる環境があれば、昼夜逆転は、すぐに夜寝て昼起きる生活に変わります。 1人では決してできません。また、親の力をもってしても、難しいですね。元気学園の寮では、同じように生活してくれる仲間がいるというのは、たいへん大きな長所です。 昼夜逆転は、不登校の第一の原因ではなく、二次的に起こっていることだと解釈した方が良いと思います。

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