TOP > 不登校に向かい合う > この指止まれ 父母の体験記 > 中1の夏休み明けの宿題が・・・(中1の冬に入学)

中1の夏休み明けの宿題が・・・(中1の冬に入学)

1. どのくらいから、あれっつ?おかしいな?不登校かな?と思い始めましたか?

中学1年の夏休み明けのテストから。 夏休みが終わりに近づいても、宿題が終わっていませんでした。まかせていても宿題が終わらないと思ったので、親子一緒に宿題に取り組みました。すべての宿題を終えることはできなかったのですが、宿題を終えた科目でも、テストを受けませんでした。そこから段々と学校を休むようになりました。


2. 不登校になって、まずどうしましたか?

学校先生は親身に子供に聞いてくれました。しかし子供は学校の先生を好いていましたが、話をしませんでした。学校の先生も、不登校の原因が分からないでいました。親は教育機関、心療内科、不登校を対象とした塾といろんな所に相談をしました。教育機関は親身に相談に乗ってくれて不登校のための場所を紹介してくれました。
心療内科の診断では、原因がわからないでいました。
不登校を対象とした塾では、塾帰りに友達とつるんで悪い方向に流れるリスクを感じました。
親としてはこれらに頼っても、子供が立ち直る実感が持てないでいました。


3. その時、家族として、1番困ったことは何ですか?

親としては、自分の経験から不登校になること自体が理解できない事でした。
このことがストレスとなって、親も医者にかかるようになりました。
このままでは、親子共倒れになってしまうと思いました。


4. 子供の不登校の原因は、何だと思っていましたか?

教育機関、心療内科、不登校を対象とした塾といろいろな所に行きました。
その当時、何が原因で不登校になったのかは親として理解できないでいましたが、ゲーム依存症が症状としては強く出ていました。


5. また、それは、不登校の初期と、同じだったか違ったかなど。

元気学園にお世話になるうちに「実力=学力・コミュニケーション力(自己表現力)不足」から、学校の勉強スピードについていけてないことからの自信喪失だと繋がりました。居眠りや体の事を指摘されたのは、思ってもみないことでした。
親である私は子供の学年の真ん中以上を目指せと言っていました。それは過去の自分の経験から、やればできると言っていたつもりでしたが、子供の実態からは遠く離れたことを言っていた(実態がわかってなかった)と痛感しています。
振り返れば、実力不足は小学校から起こっていたことで、長い時間、子供は悩みとストレスを相談できぬまま蓄積していたのでしょう。元気学園では、小学校5年生の勉強からやり直してくださいました。今はおかげさまで、一歩一歩と自らの歩みを進めています。


6. どうやって元気学園を知りましたか?

妻は「不登校になったら最初に読む本」を読んでいて、元気学園を知っていました。
夫婦で、寮があって体を動かすフリースクールの話が出たときに、元気学園の名前が挙がりました。元気学園の教育はインターネットでは正直な所分からないので、相談会に行ってみることにしました。休み初めて、3ヶ月後くらいの時でした。


7. 連れて行ってみようと決めたのは、何ですか?

「不登校になったら最初に読む本」に書かれていることと、私たち家族の状況があまりに同じだったから。元気学園では不登校の原因がわかるかもしれないと思えたため。


8. どのようにして連れてきましたか?

その当時、親はいろいろ調べて相談会に行きましたが、子供も相談に行っていました。
子供も、このままではいけないと思っていたでしょう。
子供には、不登校を解決してくれる学校を見つけたので、少し遠いけど、見に行かないかと誘いました。合わないなら行かなくてよいし、そこで悩みを解決できそうなら元の学校に戻れるんじゃないかと話し合いました。
元気学園では、不登校の原因を健康の問題と話してくれました。子供は学力だけでなく、健康の問題としてもらった事で、自分が立ち直る機会として受け入れることが出来たのだと思います。元気学園に比較的すんなりと入学しました。
しかし、子供にとって学校や友達と長期に離れることは抵抗があったのだと思います。休みで帰宅して元気学園に戻る日になると動けなくなることが、はじめは2回つづきました。
そのたびに、元の学校に戻りたいと努力しているのに、やっていることが逆じゃないか、本当にやらなきゃならないことは、こうやって動かない事なのかと話し合いました。子供自身がこのままじゃいけないという気持ちがある時が大切だと考えています。


9. ここにきて、親としてよかったこと。また、子供の言葉や態度、行動で、成長を感じたことや、印象的なこと

家庭は安定を取り戻しました。親も元気学園に救われました。
子供は逃げることをやめて、時間はかかっているけど、コツコツ努力を重ねるようになりました。
また、先生から子供は素直と褒めてもらえるようにもなりました。
心が安定して成長したと思っています。
現状は世間から見れば周回遅れです。それでも、一歩一歩努力を積み重ねるようになった子供を私は人生で大切なものをつかんだと嬉しく思っています。


10. もし、ここにきていなかったら?

家に子供を置いておくことは、ますます家庭の状況が悪くなると考えたので、どこか親元を離れたフリースクールに通わせたと思います。


11. いま、不安に思っている人や、悩んでいる人へのアドバイス。連れてくるのが大変という人へのアドバイス

私達はいじめには注意していましたが、不登校は自分たちには縁のない世界と思っていました。
実際、自分の子供が不登校になって、大変な苦労をしました。
また、私たちのように子供の不登校を理解できない方は、早いうちに元気学園に相談するといいと思います。
また、実力不足を親が許容して、時間がかかっても子供の将来を信じて待つことは重要だと思っています。


12. その他、ご自由に

子どもは元気学園で先生方の情熱から、どうしようもない状況になってしまったときにも人を助けるとはどんなことなのか、貴重なことを学んだと思います。
子供が社会人になったとき、または親として子供を持った時に、弱った人を理解して助ける人になってもらいたいです。



前
不登校を体験した者だけが分かる苦しみ 高2女子、中1男子
次
朝起きできない頭痛がつらい(中2に入学)高等部から国公立大学へ