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自分でもわからなかった不登校の原因

・学校を休み始めた中3の時

私は、自分が不登校になるまで、学校に来ない人の気持ちがわかりませんでした。

病気でもないのに休むという選択肢は自分の中になかったからです。

 しかし、中三の時それが崩れ始めました。

最初は「体調が悪い」のだと自分に言い聞かせて、休むことを無理に正当化させていましたが、だんだんとそれもしなくなりました。

なんとも思っていなかったことがどんどん辛くなっていき、これまでどうやって学校に行っていたのかわからなくなりました。

私はどんどん休みがちになっていきました。

●高校でも学校へ行けなくなり・・

 それでも何とか高校に受かり、そこそこの進学校だったため、家族も喜んでくれました。

でも、行く前から、「行けなくなるだろう」と思っていました。

その事をまわりに言っても、「やってみなければわからないじゃないか」「なってから考えたら」と言われるばかりでどうにもできません。

案の定すぐに行けなくなりました。

何が嫌、というはっきり具体的なものはありませんでした。

友達といれば楽しかったし、苦手な先生がいたわけでもありませんでした。

だから、何故自分が学校に行けないのか分からないのです。

自分でもよくわからないことを家族に伝えるのは、とても難しいことでした。 

●家の私の居場所を作ってくれた家族・・罪悪感でいっぱいに

 「みんなと同じように、学校に行っている、という状態でありたい。

だけど、今から自分の足で教室へ向かい、授業を受けることはできない」という矛盾した思いがずっと心にありました。

高校行って大学行ってどこかに勤めて…と人生を歩んでいくものとばかり思っていたので、このコースを外れてはいけない、早く戻らなければという、それだけしか頭にありませんでした。

 学校に行かなくなって一番堪えたのは、家族が自分のためにいろいろなことを犠牲にしたことでした。

両親は働きつつも、できる限り私を優先してくれました。

私の態度に戸惑い、怒るべきか、それともなだめるべきか迷っていたようでしたが、家に私の居場所を作ってくれていました。

だから責められるようなことは決してありませんでした。

しかし、逆にそのことこそが、私を苦しめました。

もういっそ、「家族が素直に私を嫌ってくれたらいいのに」とさえ思いました。

毎日罪悪感でいっぱいで、自分を責め続けていました。 

●今日もまた何もせず一日が終わってしまった・・

 それでも、ただ焦りだけが募っていくばかりでした。

なにも手につかず、テレビを見ようとかパソコンをやろうという気持ちすら起きず、横になれば金縛りにあうため寝ることもできません。

毎日、「今日もまた何もせず一日が終わってしまった」と思い、泣くことしかできませんでした。

高1の夏休みが終わるころ、このまま来なければ留年だと学校に言われました。

これが学校に戻る最後のチャンスだと思った私は、休み明けから高校に通い始めました。

先生や友達や両親に勉強を教えてもらい、とにかく単位を落とさないようにと、休みながらも必死で通いました。

●迷っている中で元気学園との出会い

 しかし、やはり出席日数が足りず、進級することはできませんでした。

これからどうしたらいいのか、何もわかりませんでした。

一つ下の子たちとまた一年生からやるか、通信制の高校に通うか、いっそ遠くへ引っ越すか…など色々考えました。

そんな時、新聞で元気学園のことを知りました。

 「もし学園に出会えなかったら今頃どうなっていたのか?」と思うと、本当に恐ろしいです。

きっとどんどん悪化していく一方だったと思います。

問題を解決するどころか、気付くことすらできなかったかもしれません。

こんなにも性格が歪んでいて、足りないところが多くて、人と違っているのだということを改めて知らされました。

また、体の具合が悪いということも初めて自覚しました。

勉強ももちろん遅れていましたが、勉強とはまた違った、生きていくための根本となる能力がまず身に付けられていなかったのだと実感しました。

●自分でもわからない不登校の原因

 不登校は、たくさんの様々な要因が複雑に重なることで起きます。

先生はよく、「不登校とは、コップに少しずつ水がたまっていって、それが溢れてしまったようなもの」と例えるのですが、本当にその通りだと思います。

「こうあるべき」という理想が自分の中にあり、それに達していないと我慢できず、ならばいっそやらなければいい、と思ってしまったときに不登校になったように思います。

人よりも少し多めに頑張らなければできないことがたくさんあったのだと気が付きました。

しかし今も、まだもやもやしていて、原因ははっきりつかめません。

五年、十年たって振り返ってみたら、分かるようになるんじゃないかなと先生から言われていて、そうなのかなと思います。

●元気学園へ来て3年たち、そして大学進学へ・・

 学園に来て約三年がたちますが、この春から、一年遅れで大学へ進学することになりました。

ここまで来られたのは、学園の先生をはじめとする、周りの人の支えがあったからです。

私の姉も私と同様に不安定で、二人同時に不登校気味だった時期もあるのですが、それでも家族は仲が良く、そのことは本当に大きな救いでした。

もし家族の支えがなかったら、今こうして笑っていることはできなかったと思います。

●先生方へ、家族へ、感謝の気持ちをずっと持ち続けたい。

 学園の先生方には、感謝してもしきれません。

元気学園に出会ったことで、これからの私の人生が、まるで違ったものになりました。

学力や体力だけでなく、人として生きるということの根本を教えてもらいました。

自分の努力はもちろん必要ですが、私の場合、ここまでまわりの人に連れてきてもらったようなものです。

この恩を忘れず、感謝の気持ちをずっと持ち続けていたいです。 

今はまだ、やっとスタート地点に立ったところです。まだ足りない所も多く不安もありますが、前に向けてがんばって行こうと思います。

 

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著者:元気学園校長小林高子

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