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中学生の不登校:いじめだと思っていたが!?

中学生の不登校 いじめが原因ではなかった「 自分たちも困っていたけれど、元気学園にきてから前向きになれたから、今悩んでいる人たちの助けになるのであれば」という思いで書いてくれました。
生徒や親たちが、自らの素直な気持ちを言葉にしたもの。
まったく、訂正もしていないし、内容の手直しもしていません。
みんな元気学園に相談に来るときは、怒りや悲しみ、くやしい、やるせないなど、辛い気持ちを持ってきます。
しかし、結果が出れば、そんな気持ちも薄れて、次第に忘れていくものです。
その過程を綴っていますので、読んでみてください。ちょっぴり涙するかも知れません。

うちの子をいじめるなんて許せない

小学生の頃から、いじめられることがありました。
中学生になっても、いじめられることも多く、「やられたらやり返しなさい!」とうちの子に向かっては、やるせなさを感じ、また、相手の子供たちに対しては、主人も私もいじめた子供を全員並べて、顔を順番にパシパシパシと平手を打ってやりたいと思うくらい怒っていました。

「絶対に行かないな」と思った

これまでも何度も「学校に行きたくない」と言うことはありましたし、休みがちなときもありました。いろんな手を尽くして、学校に行かせていました。
しかし、中3になってすぐ、「行きたくない」と言い出だした時には、親の勘で、「ああ、もう絶対に行かないって決めているんだろうな」と感じました。
「これ以上無理は続かない。」と思ったのです。

強くしないといけない

元気学園に相談に来て、子供のいじめのことについて、相手が悪いと考える私の意見に同意をしてくれると思っていましたが、実際はぜんぜん違った内容の答えでした。

「この子を強くしなくてはいけない。」

子供がいじめられるのは、人に対して批判的なところがあるのではないか、また、男同士でじゃれ合う年齢だから、少々の事を言われても気にならないようにしないと、この問題は解決しませんよ。と言われて、「ああ、そうだな。」と思いました。

もし、これが学校の先生に言われていたら、私はものすごく腹が立って、怒り心頭だと思います。
「うちの子より、よその子の味方を先生はしているのだ!」と思っていたに違いありません。
しかし、元気学園の先生の話は、子供の一部についてではなくて、大きく見てのことでした。健康状態や勉強について、人との付き合い方や物事の捉え方など、いろんな話を聞いて、「そうだな、そうだな。」と、話がストンとお腹の中に落ちて、本当にそうだなと思い納得しました。

これまで親として、ずっと出来る限りの事はしてきました。
しかし、 自分たち夫婦の力では、もう手の打ちようがないと思ったので、元気学園にお願いしようと面談をした日の帰り途に、主人と相談してそう決めました。

体力が付いて、人のことを悪く言わなくなった

元気学園の寮に入って、しばらくして初めて出会ったときには、少しの時間しか経っていないのに、たくましくなったと思いました。
子供を元気学園に預けて、顔つきがしっかりして、体も大きくなり、体力がついてきたのが、会う度にわかるようになりました。

また、最初は、つらいとか、一緒にいる子供たちの悪口をよく言っていました。
しかし、それが少しづつ減ってきて、数ヶ月たつと、朝起きにしても、運動にしても、家に帰った時もきちんとするようになり、「変わったな」と感じました。
先生方や寮にいる生徒さんたちには、たくさん迷惑をかけましたが、出会う度に、成長していると感じました。

最初に「強くしないといけない」と先生がおっしゃった意味が、子供の文句が減ったことで、「こういうことなのかな」と思いました。

学校復帰

親から見て、「ずいぶん変わったな」と思うようになってきたとき、学校に戻るという話があり、不安もありましたが、元気学園の先生とも相談して、学校に行かせてみることにしました。
実際に行ってみると、元気に帰ってきましたので、ほっとしたのを覚えています。
その後、続けて、学校に毎日通うようになりました。
子供の様子をみて、「これなら家から学校に通わせられる」と思いました。

今までは、私が一緒にいて、応援してあげない限り、子供は、ダメになってしまうと思っていましたが、実際は、親が近くにいないことで、子供が大きく成長し、それを見て、私たち夫婦が、逆に励まされたというのが、正直な感想です。
「お母さんと離れると、しっかりしますよ。」という先生からの言葉の意味も、離れてみて、分かりました。

離れる前の不安と比べると、今は、まったく逆で、離れて良かったと思えます。
子供にとっては、親離れが、そして、親にとっては、子離れが出来たのだと思うのです。

うちの子が変わったら、友だちが変わった

いじめる子は今でもいます。
でも、その数が減ってきて、かわりに、今までうちの子をいじめていた子とも仲良くするようになりました。
「数学が分からない」と放課後残って勉強していると、その子が教えてくれて、「ありがとう」とうちの子が言ったことがきっかけで、「お前変わったな。本当はいいヤツなんだな。」と相手が今までと違った印象を持ち始めたということでした。
その話を聞いたとき、今まで、何かある度に、うちの子が嫌そうな表情をしていたのではないか、それでお互いに悪い感情をもっていたのではないかと、思うようになりました。

このように私自身も、子供が変わることで、子供の周りに居る子供たちへの見方も変わりました。
子供は、元気学園で、人との付き合い方を学んだのだと思いました。

最初にお会いしたときに「年齢相応に強くしないといけない。実力をつけなければいけない」とおっしゃった先生の言葉が、今でははっきりと分かります。
うちの子が同級生たちの中で元気で活発に活動することができるように、教育してもらうことができて、「出会えてよかった」と心から感謝しています。

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著者:元気学園校長小林高子

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