TOP > 活動の記録 > 活動の記録[エジプト旅行紀]


成田空港から、飛行機で15時間。半日以上の長旅の末、エジプトの地を踏みました。「エジプトってどんなところ?」「宗教が違うから、なんだか心配・・・」「飛行機に乗るのが怖い!」などなど、不安の種は山程あったのだけれど、いざ行ってしまうと、興味深い体験の連続!これは何、あれは何?とやっているうちに、時間はあっという間に過ぎてしまいました。幼い物売りたち、灼熱の砂漠の上を裸足で歩いている少年。エジプトでは、みんな一生懸命に生きていました。カルチャーショックをたくさん受けて、これからの人生で、この経験が活かされることでしょう。


静岡の元気学園から、成田空港まで、バスで移動。 途中サービスエリアで、たこ焼きをほおばって、居眠りしている間に到着。 いよいよエジプトへ出発だ!


エジプトでは日本円は使えないので、成田で米ドルに両替。さらに、現地で、エジプトポンドに両替します。 一人一人、お小遣いを貰って、「どんなものを買おうかな?」ワクワク・・・ エジプト航空の飛行機を見つけ、心はもうエジプトに。


イスラム教のモスクの中でも最大級の、モハメド・アリ・モスク。 イスラム教徒にとって、神聖な場所です。中はとても広くて、話し声がとても良く響きます。 ここで、コーランを聞いてみたい!


カイロ考古学博物館には、エジプトの貴重な遺物が沢山納められています。 ツタンカーメンの黄金のマスクや、本物のミイラを間近で見て、感激! 西郷さんそっくりの木像なんかもありました。こんなところで、出会えるとは?


憧れのピラミッドに対面。 近くで見て、その大きさに圧倒。 一つの石の大きさが、自分の身長くらいあるんです。 古代エジプト人の凄さを実感しました。


ピラミッド内部は、暗くて、暑くて、じめじめ。 おまけに空気が薄くて、苦しくなってきます。 「早く、出してぇ?」と、駆け足で階段を上がると、外の空気が、とっても涼しく感じました。 といっても、暑いです。40度くらいでしょうか。 ただ、この日は、風があったので、救われました。


ラクダに乗って、遊牧民の気分を体験。 意外と背が高くて、ぐらぐらと揺れるので、振り落とされそうでちょっぴり怖い・・。 でも、とても良い思い出になりました。


一仕事終わり、のんびりくつろぐラクダたち。 「ラクダもラクじゃないよ!」


2日目は午前2時起床。眠そうに目をこすりながらも、遅刻者ゼロだったのはさすが! (学園生たちは、やたらとイベントには強いのです(*^_^*)) 朝早いので、ホテルの人がお弁当を持たせてくれました。


「僕はヨーグルトが入ってない」「私はジュースがない」等、内容はまちまちだったようですが・・・。 これが、お弁当の中身。 暗闇の中、飛行機に乗り込み、アブシンベルへ出発。


アブシンベルは気温50度の猛暑。けれど、目の前に現れた巨大なラムセス2世に、疲れも暑さも全部吹き飛びます。 「ウワァー大きい!」


こちらはアブシンベル小神殿。ラムセス2世が、妻ネフェルタリのために造った神殿です。 神殿だから、神様を祀っていると思ったら、神殿内部のレリーフには、なぜかラムセス2世本人が沢山登場しています。


砂漠はとても暑いけれど、湖の近くまで行くと、涼しい風が吹いてきて気持ちいい! アブシンベル神殿は、ナセル湖に面した位置にあります。 グッドロケーションなのですが、実は、アスワンハイダム建設の為に、元あった場所から、この場所に移したのです。 上の写真、人の大きさと比べてみてください。どんなにラムセス2世が大きいか、わかりますか?


片隅には、綺麗な黄色い花も咲いていました。


アブシンベルからアスワンまで、飛行機で約一時間。 古代エジプトの人々が実際に石を切っていたという、石切場を見に行きます。  アスワン、めちゃくちゃ暑いです。想像を絶する暑さです。 ガイドさんは、「50度は超している」と、平然と言っていましたが・・


4500年前から放置されている、切りかけのオベリスク。 ハトシェプストという、古代エジプト史上唯一の女性の王様が造らせたものです。 切り出し中にひびが入ってしまったため、工事中止に。亀裂があるのがわかりますか?


3日目は、アスワンに宿泊します。 ものすごく暑いです。自分史初の暑さです。熱風が吹きすさびます。 丘の上にある綺麗なホテルに泊まりました。


屋上から、美しいナイル川の流れや、アガサ・クリスティが「ナイル川殺人事件」の舞台にしたというホテル、オールドカタラクトが見えます。 出かけようとしていた、先生に付いていって、オールドカタラクトで、アフタヌーンティーをした、ラッキー君たちもいます。


次の日は、ルクソールにひとっ飛び!(また、飛行機に乗りました) カルナック神殿・ルクソール神殿を見に行きました。 スフィンクス参道には、羊の頭に獅子の体のスフィンクスが沢山並んでいます。


134本の柱が並んだ、大列柱室。 柱の一本一本に、こまかくヒエログリフが刻まれていて、大迫力! 思わず「ほぉ?」と溜息。


あれ、あんな所に建物が!?と、びっくり。 これは、モスク。ルクソール神殿が砂に埋まっていた頃、知らずに上に建ててしまったものなんだそう。


遺跡の側には、たくさんのお土産屋。おじさんが、観光客の側までやってきて、「ワンダラー、ワンダラー」を連呼。 それに交じって、小さい子供も裸足で歩き回り、売り子をやっています。 自分たちは、なんて幸せな国に住んでいるんだろう、と実感。


香水屋さんへ行きました。おじさんが、香水瓶の作り方を実演で見せてくれることに。 ガラスの棒を、バーナーであぶって膨らませたり、ねじったり、模様を付けたりします。 その見事な技術に、見とれてしまいました。


店の中は、色々な香水や香水瓶が並んでいて、見ているだけでも楽しい。 自分の懐具合と相談しながら、お土産を買います。 店員さんに「君はクレオパトラみたいに可愛いから、サービスするよv」なんて言われて、思わず買っちゃった子も・・・ もちろん、母クレオパトラの為のお土産です!


ホテルの食事は、毎回豪華にビュッフェ型式。朝から、パンだけでも、こんなに種類があります。 この写真は、ルクソールの、ホテルメリディアン。5つ星ホテルです。 各々好きなものを取ってきて食べ、お互いに「これはどこにあったの?」「あれがおいしかったよ」なんて、情報交換していました。


朝食以外は、エジプトでは、飲み物代は別料金。 コーラやオレンジジュースなどはもちろんですが、水を飲むのも、お金がかかります。日本では信じられませんね! 10ポンド=200円くらい


4日目最初の見学地は、メムノンの座像。 昔は後ろに宮殿があったのだけれど、後の王によって解体されてしまったそうです。ポツンと寂しそう。 周りは、農村地で、おじさんがヤギや羊を連れて、畑を耕しています。お手伝いをしている子供もいます。


「タフタフ」という乗り物。 エジプトの遺跡は大きいので、この暑さの中歩くのは、大変。そこで、このタフタフが、タフ(tough)な力を発揮してくれるのです。 ちょっと揺れるけれど、遊園地のアトラクションみたいで楽しい!


ハトシェプスト女王葬祭神殿は、広くて2階建ての、とても美しい神殿。 壁のレリーフの色彩が、びっくりするほど綺麗に残っています。


星空をイメージした天井、エジプトの守り神であるコブラや鷲のレリーフ。 何千年も前のものとは思えないほどの美しさです。


歴代ファラオ達が眠る墓場、王家の谷を見学。 日光を遮るものが何もない中を、汗だくになりながら歩きました。 ツタンカーメンの墓は、想像以上に小さくて、質素な感じ。 それに比べて、他の王のは、立派だったな。


「なんだか怖いなぁ・・・」「大丈夫、ゴーストありません」なんてガイドさんに促され、内部へ。 ファラオを守ってくれるようにと、壁一杯に神様のレリーフが彫られています。


アラバスター(大理石)の置物屋さんに行きました。 本物の大理石は、光にかざすと透けるそうです。 勿論、ここでもお買い物。上手く交渉できずに、無理矢理買わされそうになる場面もあって、ヒヤヒヤ。


船に乗って、ナイル川の向こう岸まで渡ります。 風が冷たくて、良い気持ち。 川岸には、荷物運びのラクダやロバが休憩していました。


「赤い砂漠」ダハシュール。その名の通り、地面を掘ると、赤い砂が出てきます。 ピラミッドも赤い石で出来ているので、「赤ピラミッド」と呼ばれています。


またまた登場、ラムセス2世。 自己顕示欲の強かったラムセス2世は、やることが全部でっかい。 この横たわる立像も、なんと高さ15メートル。凛々しくて立派な王様だったんだろうな、と想像。


絨毯の学校。生徒たちと同じくらいの年の女の子達が、絨毯の作り方を勉強しています。 上手な子は、目にもとまらぬ早業で、縫っていきます。 一本一本、気の遠くなるような作業です。


エジプト最大の市場、ハン・ハリーリ。その人の多さや、しつこい客引きに、フラフラ。 けれど、こちらも負けていない。あの手この手で値段交渉し、いろいろなお土産を買いました。


エジプトはイスラム国家。 女性は人前で肌をさらしてはいけない、というイスラム教の教えに従い、女の人はみんなスカーフを被っています。


最後の日、もう一度ピラミッドを見に来ました。 もしかしたら、この先、一生来ることはないかも知れないから、この風景をしっかりと、胸に刻みつけておこう。 2度目とあって、少々余裕有り。写真を撮るにも、良い場所を選ぶことができました。


本屋さんで、一人一人、エジプトの資料を買います。 日本語の資料が手に入った子はいいのだけれど、売り切れて買えなかった子は、まだ手掛かりのある英語の資料を買いました。 みんなで読み比べて、教え合います。


注目の人物、元気学園の男子生徒です。砂漠の広場を走っています。すっごく暑いです。なのになぜ走っているのでしょう? それは、この広場、ファラオの印として、儀式の時走るのだそうです。ラムセス2世も高齢にもかかわらず走ったそうです。 となると、走らずにはいられませんね。男子生徒数人走ってました。汗だくで、(^_^;)


市場のジュース屋さん。 入り口にはマンゴーのディスプレイ。注文すると、絞りたての新鮮なジュースを持ってきてくれます。100%マンゴージュース。甘くて濃厚で、とってもおいしい! 忘れられない味となりました。


市場の裏路地の、暗くてちょっと怖い道を、ガイドさんに連れられて歩きました。 着いたのは、市場の奥の食べ物屋さん。 野菜やパンなどがずらりと並んでいます。


これはターメイヤといって、豆のコロッケ入りのサンドイッチみたいなもの。日本では食べられない味で、おいしかったよ! 写真のTシャツは、ヒエログリフを刺繍してもらったもので、注文して作ったオリジナル。ネックレスも、銀でヒエログリフが掘ってあるのです。大のお気に入り。


エジプト出国カード。 絵柄は、エジプトを象徴するスフィンクス。 思い出が頭をよぎります。「あ?あ、もう帰っちゃうんだよね・・・」


旅行中、何度も飛行機で移動したのだけれど、今度はこれが最後。 さすがに、みんな熟睡。 旅の疲れが一気にでてきた感じです。


「あれ、ピラミッドがみえる???」「違う、あれは富士山だ!」 懐かしい日本に帰ってきました。このとき、飛行機は、大きく揺れたのです。 ひゃあ?、怖かった。でも、すぐに無事到着しました。 全員事故もなく安全に日本に戻れてよかった。感謝!


エジプトは、行く先々で、世界遺産の見所が待っています。 あまりにも、素晴らしすぎて、選ぶのは、難しいのですが、一番印象に残った場所をアンケートしてみました。その他にも、食べたもの、お気に入りのホテルなど、なんでも、いろいろランキングです。

印象に残った行き先は?

NO1 ギザのピラミッド
NO2 エジプト考古学博物館
NO3 アブシンベル神殿
ルクソール神殿
ハトシェプスト女王葬祭神殿
王家の谷
★順番がつけられないくらい、どこに行っても、感動の連続だった!

おいしかった物は?

NO1 アエーシというパン
NO2 マンゴージュース
 ハイビスカスジュース
NO3 ターメイヤ
 魚のフライ
 トマトスープ
(ギザのホテルのディナーにでてきた、トマトスープはとっても美味しかった。
 でも、翌朝のビュッフェででてきたのは、前日とは全く違って、やたら薄かった)

お気に入りのホテルは?

NO1 メリディアン・ルクソール
(みんな、ナイル川ビューの部屋にしてもらった。ここのオレンジジュースはおいしい。)
NO2 バスマホテル・アスワン
(丘の上に立つホテル。屋上からの眺めが最高だった)

お気に入りのお土産は?

NO1 名前入りTシャツ
NO2 頑張って値切った香水瓶
NO3 パピルス、オベリスクの置物、カルトゥーシュ(エジプトの民族衣装)

驚いたこと?

・幼い子供が働いていた
・水、トイレにお金がいること
・人によって、物の値段が違うこと
・何にでもバクシーシを要求された
・買って買ってと取り囲まれた
・宗教と生活の結びつき
・船着き場で、バスを降りたとたん、大勢の人が群がってきたこと
・至る所に銃器を持った警備員がいた
・常に荷物検査をされた
・働いている女性がとても少なかった

旅行中のハプニングは?

・バスの中まで押しかけてくる店員がいた
・お菓子がとにかく甘すぎた
・持ってみるだけと渡されて、買わされそうになった
・スーツケースが2回も開かなくなった。
・トイレが流れなかった
・シャワーの出し方が分からなかった
・お店の人に、ラムセス2世の置物を注文して買ったら、違うファラオのものだった

値切り方のコツ?

NO1 
・決まらないときは、立ち去る
NO2
・とにかくお金がないという
NO3
・思いっきり低い値段をいい、 相場を調べながら交渉する
・お店の人を見つめる!