相談方法のアドバイス
これからどこかに相談しようと思っている人へ相談方法のアドバイスです
こどもが不登校になった。
「どうしよう?」、「先生に相談したが解決しない。」、「子どもをどう扱えばいいかわからない。」、「親は、どう対応すればいいの?」、「どこに相談すればよいの?」と、気持ちばかり焦るものです。
家族だけで解決しようとせず、信頼できる第三者の助けを借りて、腰をすえて対応することは、問題解決を速めます。
どこに相談しよう。どうやって相談をすればいいのだろう?と思っている方へ、元気学園からのアドバイスです。
不登校の原因ときっかけはちょっと違う
フリースクール元気学園では原因を他人に求めず、本人の問題として正面から解決を図ることが絶対に必要だと考えており、その理念に沿って教育をおこなっております。
相談者であるお母さんが電話などで訴えてくる場合、「うちの子が、不登校に陥った原因はいじめです」とか、「こんな先生がいて、いつも彼につらく当たるんです。」などと、お母さんが原因ではないかと思っている内容は、出会ってみると、殆どがきっかけではあるけれど、原因ではないことが大半です。
だから、元気学園では本人を見ないと本当のことは分からないので
「子どもさんに出会うことは出来ますか!?」
「少しで良いから見ることが出来れば、今、現在の心理状態や性格的なもの、怒りの矛先、どの程度の閉塞感を感じているのかなどが判断できますから、具体的な相談に答えることが出来るだろうし、解決に向けた教育が可能になると思います。」
と電話では対応しております。
不登校は根気よく対応
しかし、それはあくまでも、電話や親との面談での話で、本人に出会うためのアプローチの一つに過ぎません。
根気よく継続することが必要です。上手く連れてくることが出来れば、半分なおったも同じです。
しかし残りの半分は、すぐには対応できません。
何事にも時期がありますし、家族との拗れた問題を解決するには、こちらのスタッフとの信頼関係を築くところから始めて、社会に適応できるようになり、今までの事を納得したり、それを乗り越えられるだけの能力を得るには、一定の時間を要します。
トンネルの先がみえる新しい環境を
問題が拗れてくると、自分の希望を親に伝えられるようになるまでにかなりの時間が必要です。
子どもが自分の意志で外に出たいと希望した段階からサポートしている学校はたくさんありますが、元気学園はその前の段階の、体調がすぐれないと家に閉じこもっていたり、泣いたりぐずったり、集団の中にでてこれない状態からサポートしているのが特徴です。
またその後、生活スタイルを変えたり、進路を決定して高校卒業資格を取ったり、高認、大学受験のサポート、働けるようになるための訓練など様々なニーズに対応しています。
特に、難しいとされる思春期症候群の人々にも対応して、医師とも連携をとっていますが、元気学園では医療機関などが相手にしてくれる30分以外の23時間30分の生活時間もケアしています。
寮での生活管理から、教科学習や大学受験や高校受験、資格取得の学習をするための指導、職場体験施設などを兼ね備えています。
その結果、様々な問題を抱えた人たちがみるみる元気になっていっています。
相談は、今の状態を正しく伝えるところから始めよう
子どもの問題で、いろいろな相談機関に、初めて相談電話をかける際に何から話して良いのか分からない。
そんな方々に、最近の不登校相談を受けていて感じることを紹介することにより、これから相談してみようと思っている人たちの参考になれば幸いです。
インターネットの普及が進むにつれ、情報に接する機会が増えた分だけ、又迷う機会も増えたのだと思いますが、相談の梯子状態の方が多くなったと感じます。
自分が、ピックアップした中から選ぶんだという意識が強いために、名前を告げることもなく、子どもの年齢を言う程度で、買い物客が品定めをするようなことしか話さず、こちらには、困ってはいるんだろうがどのようにして欲しいのか? 相談者の主観が強すぎて、 本当の状態が伝わってこない。 そんな相談者が多くなったなと思います。
どんな事にも相手があるわけですから、自分の思っていることが、正確に伝えられるとは限りません。
ではどのようにすれば、正確に現状を伝えることが出来るのでしょうか?
基本的に、自分の名前から話を始めて、相談内容については、男の子か女の子か、 年齢及び所属学年、家族構成、現在家族とはどんな関係か、例えば全く会話がない、家族に対して暴力を振るう、部屋から昼間は出てこない、など簡単に伝えてください。
不登校についての話は、いつから始まったのか、どれくらい経過したのか、その間どのような対応を親がしたのか、学校はどのように対応をしてくれたのか、本人は何か希望を親に対して話すのか、程度のことをメモしてから電話をかけると良いですね。
相談機関やサポート校、フリースクールなどがありますが、それぞれ活動内容や対応力に差があります。
また、相談者家庭での子どもの状態もまちまちで、すぐにも活動可能な子もいれば、回復するまでには相当期間がかかると思われる子、医療が必要な状態の子どもなどがいます。
子どもに起こっていることにしっかりと目を向けて、目を逸らさず、現実に腰を据えて立ち向かう気概を持ってください。
子どもの嗜好や躾にも目を向けよう
最近の相談傾向を見ると元気学園を始めた20年ほど前とはずいぶん違ってきております。
子どもの変化は、親の育て方や、価値観の持ちようによって大きく変わると思います。
そして、社会の移り変わりとも無縁ではありません。子どもの嗜好と躾の問題にもう少し注意していたらこうはならなかっただろうにと思う子どもに出会うたびに、こうした活動の意義を深くします。
子どもに換えはありません。
健やかな成長を願い、微笑み合える家族の為に今後も活動して参ります。
困難なことに挫けず、逃げ腰にならずに、頑張ってください。

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