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朝起きできない頭痛がつらい(中2に入学)高等部から国公立大学へ

1. 不登校かな?と思い始めたか?

中学1年生の1学期に学校・クラスメイトを嫌がるようになり、2学期に体調不良(頭痛ほか)を頻繁に訴え欠席が目立つようになった。
中学1年の欠席頻度は1学期4%、2学期30%、3学期70%
中学2年生では、朝、動けなくなる日がほとんどとなった。
中学2年1学期の欠席頻度は88%(欠席日は 5月くらいまで14時から出席など、学校に行くことを無理に繰り返した)


2. 不登校になって、まずどうしたか。

(1)頭痛向けの内科2か所、脳神経外科1か所、大学病院(1年生2学期)
(2)「はってでも行け」と無理に行かせた。(1年生3学期)
(3)スクールカウンセラーに相談した。(1年生3学期)
(4)大学病院から紹介を受けたカウンセラー(2年生夏休み)


3. 家族として、何に一番困ったか?

(1)体調不良(頭痛ほか)
(2)自力では、登校への打開策が見えない。


4. こどもの不登校の原因

(1)体調・性格の特性
(2)親が、成長に向けた取り組みを急ぎ過ぎてしまったこと(本人の特性に合っていない)


5. 不登校初期と、時間がたってから同じだったか違ったか。

(1)徐々に体調(頭痛、吐き気)、が悪化していく。
(2)朝起き上がれない状態が顕著になっていく。


6. どうやって、学園を知ったか。

学園のホームページ


7. 連れて行ってみようと決めたのは何か。

上記1の経過を辿り、中学2年の9月になって、やはり通学できないことが分かり、学園のホームページをはじめて拝見したところ、そこで示されている典型例(体調不良の状態等)が、我が子と全く同じであり、今後の打開策に向けた可能性を強く感じたからです。


8. どのようにして、誘ったか。

学園のホームページを親が一読し、我が子に読ませたところ、すぐに学園の初回面談への参加を同意してもらえました。その日のうちに学園へ初回面談に向けて電話連絡をしました。


9. 学園にきて、親としてよかったこと。

以下を通じて、親として学園に感謝しています。
(1)学園生活では、物理的に親から切り離される。子供は、親の特性から来る過干渉を離れ、精神的に自立する環境となる。
(2)最も大切なこととして、若いうちに必要な体作りができる。
(3)毎日の生活(基本的な行動)の大切さを知る。
適正な食事・運動と規則正しい生活の重要性を知り、これらがあってはじめて、前向きに生きていけること、また動くことで前向きになれることを実感できる。
(4)仲間と一緒に過ごし、人の中で生きていくことが習慣化される。また、自分の特性を踏まえ、仲間の中で生きていく術を知る。
(5)先生からの指導、仲間からの示唆、深い内省を通じて、自分を知り、より良く生きていくための在り方を模索、習得できる。

子供の成長実感
(1) 毎日元気に生活できるようになったこと
(2) 継続的な身体作りに前向きに取り組めていること
(3) 毎日、料理、洗濯など、生活の基本行動ができていること
(4) 集団生活を通じて自らの役割を果たし、時間の経過とともに役割も変化してきていること
(5) 自分自身の欠点、過去の誤った行動を客観的に語ることができ、また自らの考える改善点を親に説明できる側面が見受けられること。また、いくつかは学園生活の中で実践でき、自らの血肉となっていること
(6) 究極的に追い込まれると弱気になる側面があることを知り、一方で、自らに立ち向かえる自分がいることも過去の経験からも知っている。そのような中、日々大いに葛藤し、成長に向けて自分と格闘できていること
(7) 徐々に自分自身の中で(生きていく上での)自信が形成されてきていること
(8)なお、先生方によるご指導は、過去のあらゆる生徒さんの事例から確立されたものである。 生徒さんを見極める目も、他の組織では、及ぶべくもなく、真似のできないレベルにまで高められている。
あらゆる成功例を積み重ねてこられた中での実践的な教育的指導が、生徒個々人の特性・状況に応じて、程よい質量で調整される中で為され、生徒は、本人の力量に合った成長が可能となる。
根本的には、人間愛があり、且つ、人間のもっている特性、現在の社会環境を踏まえ、決して、甘やかすことはなく、そこに対応できる教育がなされている。


10. もし学園にきていなかったら?

改善に向けた取り組みが自己流となり、最も大切な身体作りに目が行かないため、動けない状態が続いていたと思われます。体作りという土台がしっかりしないことでは、如何ともできません。
また、1日24時間、集団生活ができるという、現在の日本では、良い意味で稀な環境が学園にはあり、他では、このように凝縮された環境は望めません。このため、今後の社会生活をしていく上では、日本でも有数の、もしくは唯一の実践的な取り組みとなっています。


11. 不安に思っている方へ

(先生方曰く)親が、子供のこれからに向けて一歩を踏み出すことが、子供に伝わるとのこと。きっとその通りなのだと思います。親が、一生懸命に模索・努力する姿が、お子様に伝わり、親子としての共同の一歩につながっていくと思います。

学園での最初の面談を通じて、皆様が“何か”を感じ取ることができると良いかな? 
と思います。
面談後、先生が入学良し、ということでしたら、過去の例に当てはまる可能性がある、と判断されたのだと理解します。


12. その他

上述の事柄は、文字にしているので綺麗に見えます。
しかしながら、私自身、不安は今もありますし、すべてが一直線に行けている訳でもありません。つまり、当初から今にかけても、多々葛藤がありましたし、あらゆる意味で過去への揺り戻しも、自分自身の中であった、と言えます。

一方で、学園における指導の方向性は上述の通りであり、先生方も、自らの信念に基づいて指導を継続されていらっしゃいます。このことは自分自身の“不安”とは別の流れにあるもので、学園には、これまで25年以上の歴史で築き上げた軸・成功例があります。

結局は、我が子が、人生を全うしたときに結論が見えるもので、親から子への生き様の集大成になるものと思います。
やはり、現在から今後に思いをはせ、ひとりの人間として、何が最も良いのか、これからも、ひとつひとつを大切にしていきたいと思っています。



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