初等部・中等部・高等部
不登校の健康・生活・学習サポート
力をつけて、学校や社会で活躍したい
そう思っている人たちのために、体や脳の機能を高めて、体力・学力・コミュニケーション能力などの実力をつけることをサポートします。
元気学園の生活の基本には、運動療法を取り入れ、体力の向上と同時に、心理的なうつ状態も改善しているという結果(日本大学との共同研究)が得られています。特に、体調不良を伴う不登校の子どもたちは、みるみるうちに元気になっていきます。
総合的な、大きなサポートを短期間に
元気学園は、不登校や引きこもりを繰り返さないようにするには、気持ちが明るくなるだけ、勉強だけとか、生活の乱れを直すだけといった、一部のサポートでは、変化はあっても、時間ばかりかかってしまいます。そのために、すべてを合わせた、熱心な総合的なサポートが必要であると考えています。→総合的なサポート
不登校から抜け出す第一のポイントは、良い大人に出会う事
「元気になりたい。」、「頭がよくなりたい。」、「朝起きも、できるようになりたい。」「友達が欲しい。」と思っているけれど、家ではできないし、家の環境や親の力では実行できないと考えている親子には、適していると思います。何事も上手くいかない時は、原点に立ち戻り、方法をかえることです。
不登校の子どもにとって最も効果的な教育プログラム
元気学園では、不登校の健康状態、学習、心理について長年研究し、経験によってつくりあげてきた、最も効果的な教育プログラムを実行しています。元気学園では、体の成長を利用しながら直していくという方法をとっているので、中学生には、たいへん有効、高校生にももちろん効果があります。年齢が低いほど、より大きな変化がみられます。一日でも早い方が、効果が大きいというくらいのものです。
体や脳、神経などの発達には、臨界期があり、成長期は人生最大のチャンス。時間は待ってくれません。また、過ぎてしまった時間のことを後悔するのではなく、「今」。今の時間の使い方が、半年後、1年後に反映するのです。ですから、不登校の問題解決には、時間は時間の感覚を持つことが必要です。
→不登校と時間の感覚 臨界期 不登校対策中学校2年生までという時期
良い気分で努力できる環境を
元気学園にいる子どもたちは、「とても良い顔をしている。」と、みなさん言われます。
「それは、なぜか?」
楽しい事があって、将来に対しても、「これならうまくいく!!」と希望をもつようになるからです。
不登校の子どもたちが、落ち込んだり、怒ったり、暗い気分の時に、何を言っても、頭の中に入っていきません。いい気分の時に、学んだことが、身に付くのです。
子どもたちが、日々、「自分はダメだな。」と思うのではなく、気分よく努力できる環境づくりに努めています。
学習では、達成感を感じながら、楽しく学べるように。
生活では、快適に暮らせるように。
何より、健康はすべての基礎ですから、体力をつけて、元気になることが、最大の能力開発であり、そこからスタートです。
例えば、勉強は、教材も、教え方も、一人一人に違います。また、コンピューターやipadも使っています。「わからないところを教えてもらえて、続けられて(ココポイントです)、実力がつく。」ことを目的に、丁寧に教えています。
日本平キャンパスでの作業療法で、素直な心を引き出す
運動療法で、体と脳を育てよう
お母さんと離れる効果は4倍
お母さんに「起きなさい、起きなさい、起きなさい」と言われても朝起きられない。宵っ張りで、いつまでもテレビやゲームをして、朝起きられなくて遅刻ばっかりするような子どもたち。
風邪をよくひとか、お腹や頭が痛い、ぜんそくやアトピーなど、イライラして、落ち着きがなくなってしまったり、頭がボーっとして集中できない状態を改善するために、寮では、食事や生活の改善をしています。
お母さんの傍だと、甘えが手伝っているから、虚弱だけが原因ではなく、甘えとわがままが両方重なり合って、悪いことが何倍にもなっている子どもたちについては、寮生活が、効果的です。
不登校の原因は、本人の実力の問題が大きいですが、子どもによっては、躾の問題もあります。
何より、お母さんと離れると、子どもが落ち着きます。入学してから1週間目で顔色も表情も変わります。初めての面会の時に、「私のこの苦労した数年は何だったんだろう・・・」と、父母も、驚きと喜びで涙を流してくれます。
経験は、宝物。成功体験を多めに、失敗も少し
元気学園では、多くのイベントや体験学習を実行しています。不登校の間、話し相手も少なく、楽しい事もあまりなく、肩身の狭い生活をしています。
でも、心の中は、修学旅行をはじめ、他の子どもたちが行ったところは行ってみたいし、やったことは、やってみたい!
そのため、少ない体験を補えるように、たくさんのイベントや体験学習を行っています。
楽しい事、笑えること、うまくいく事が多いと、子どもは、生き生きしています。成功体 験が増えると、自信を持ち始めます。時には、失敗もして、落ち込まずに、他の方法を試すようになれるのも大切ですね。指先の器用さなども、生きていく上で、とっても大切です。
→元気学園ブログ;イベント体験学習(記事だけでなくコメントも読んで下さい)
人の中で生きられるように
学園の中は、たくさんのきょうだいがいるような環境です。この群れの中の生活で、子どもたちは、社会の位置づけによく似た自分の序列を学び、協力すること、役割を果たすことを学びます。 年齢が上になると、年下の面倒をみる。新入生に教えてあげる。食事作りを通して、親の 愛情を再確認する。作り上げて、それを食べてもらう時の「おいしいね」を想像して、人のために何かをする。 将来、社会で、「必要とされる人、大切にされる人」になるための、練習場所です。
勉強ができるようになって自信を持って再スタート
本当のところ、子どもは、勉強で困っています。不登校のこどもたちの90%以上は学力不足です。そう言うと、「うちの子は進学校に合格しているし、優秀です。」とおっしゃる父母がいますが、本人は、隣で黙っています。
子どもが、日々苦労していることは、競争相手だと思っているものの中(学校内)で、どうか?であって、社会一般の中での基準ではありません。
学習についての特徴をあげてみます。これらの原因の一つ、もしくはいくつかの複合によって、どの子にも学習の問題が見られます。
- 学校に行っていない間に勉強が遅れてしまう
- もともと勉強が苦手
- 物を覚えられない
- 聞きながら理解するのが難しい
- じっと座っていられない
- 勉強を始めると眠くなる
- 集中力がもたない
- 注意力散漫で勉強が続かない
勉強の穴を埋めて、わかるようにするにはどうしたらいいのでしょうか?
それには、「勉強することです。」と言いたいところですが、答えは違います。
まず、脳が動くようになることです。
脳が動かない状態で勉強させればさせるほど、勉強が嫌いになってしまいます。勉強しているのに、努力が報われません。だから、机に座って勉強をさせずに、脳を動かす練習の絶好の場所として、日本平キャンパスでの作業療法が有効なのです。
子どもたちを預かってみると、どんな優秀な中高一貫校や、県内最難関の高校から来ている子も、ボーっとしている時間が長く、座って勉強しようとすると、すぐに居眠りし始めます。なかなか物が覚えられず、集中力がもたず、作業のスピードが遅いです。不登校の子どもたちの勉強時間の様子は、親が知らない一面です。
勉強したら脳が動くようになるわけではありません。その逆で、脳が動くから勉強が頭に入り、成績が伸びるのです。
そのため、脳を働くように血液循環を整え、心臓を鍛え、集中力が高まるようにするには、勉強するだけではなく、運動や、手先を動かすことや、おしゃべり、聞く力を養うなど、あらゆる方法を駆使しています。
学校に行っても社会にでても困らない力を
元気学園では、健康を取り戻して、笑顔で毎日過ごせるようにしています。心身共に元気になると、次には、「学校に行きたい」「進学したい」という将来に対する希望が出始めますが、その地点から勉強をはじめとする、次の準備にかかっていては、同級生に遅れをとってしまいます。
すると、また、学校に行きづらい状況や、プライドに見合った学校に進学できないことがおこり、不登校や引きこもりの原因となってしまうのです。ですから、元気学園では、健康を取り戻して、心のケアをするのと同時に無理なくしっかりと実力をつけるような学習指導もして、学校に行き始めても、授業中に困らないようにしています。
学習指導に力を入れている理由は、能力に合わせて、年齢相応の知識を身につけることは、社会生活を送るのにとても重要だと思っているからです。
「何か新しいものにチャレンジしよう」と思ったときに、スムーズにそちらに移行できるような準備を同時にして、子ども達の可能性を最大限に伸ばせるような環境を常に作り続けています。(今日より明日と、進行形です(*^-^))。
- 中学校の不登校 学校に復帰して :うちの子が変わったら友達が変わった
- 高校進学の希望を胸に :元気学園で得た物
- この指止まれ:親子の体験談
- 不登校 元気学園ブログカテゴリー:資格・進学(時間は待ってくれない)
学校は本人にとって最速のスピードで
学校復帰や社会復帰にかかる時間は、年齢、体力や体の疾患、性格、学力、戻った先の学校や家庭の環境によって違ってきます。
年齢が低い方が、順応性が高い分、より教育効果が高い事は明らかな事実ですが、それは、個人の中でのことで、他人と比べることはできません。元気学園も25年以上にわたって子どもたちを、学校に復帰させてきて、いろんなケースを見てきました。
実力がしっかりつく前の、不安定な段階で、学校に急いで戻った場合、体力や学力、精神面で、本人が適応するのにとても苦労する例もありました。学校にしろ、家庭にしろ、今まで、うまくいかなかった場所に戻るのですから、困難を伴うのは当然のことですが、学校や家庭環境など外に対して大きな変化を求めるのではなく、本人に、十分な実力を養成して、余裕を持って復帰した方が、良い結果に結びついています。
それぞれの子どもが実力をつけて、今まで拒絶していたことを受け入れるのに必要な時間を最速のスピードで身につけさせてあげたいと考えています。
それは、臨界期とも関連しています。時間は待ってくれません。ですから、焦らず急げ。その年齢のその時期だからこそ身につけることができることに着目して、「今までどうであったか」ではなく「今、これからどうするのか」に目を向けて、そのための努力を続けるための忍耐強いサポートをし続けています。

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