関連講座 NO.6 アスベストの話

身の回りにある現象で、知ってるけど、うまく説明できない。考えると、よく分からない。
こんな「?」を、博い知識を有している学園長が歴史や文学なども交えながら、小学生から理解できるように面白く、そして分かりやすくお話してくれています。
それを、生徒たち(元気学園大学生チームがメインとなって)が、文章にして、絵や図の解説をつけました。

NO.6 アスベストの話

石綿と書いて「いしわた」・「せきめん」と読み、英語ではアスベストス。日本では、アスベストと呼ばれている。
最近新聞やテレビで、アスベストは危ないので、 小学校等にこれがあったら取り除こうと言っている。
しかし、アスベストが危ないという事は、最近になって言われ出した事。
昔はアスベストはよく使われていた。
例えば、理科の実験の時に使っていた、 石綿付き金網の真ん中にある白い物がアスベストだった。
普通の綿だと燃えてしまうが、アスベストは燃えない。
しかし、石綿というように『綿』という字がついているだけに、 アスベストは繊維でできている。
でも、アスベストは火で燃やしても燃えない。
一体何が違うのだろうか。


普通の繊維は石油から作られている。
石油で作られるようになったのはここ40〜50年前からの事で、
その昔は綿、あるいは蚕から作っていて、繊維は動植物からとっていた。
動植物は、綿・蚕・山繭蛾(ヤママユガ)・麻などから繊維がとれる。
ところが、アスベストは鉱物から作る。
動植物は高等学校の化学でいうと有機物、鉱物は無機物。
石綿は山を掘ってとれる鉱物で、無機物。
有機物は基本的に何で出来ているかというと、炭素C・水素H・酸素O・窒素N。
これらを燃やすと、O2と反応する事によって燃えて、炭酸ガスや水になる。
ポリプロピレン・石油・テトロン・ナイロンは有機物。
しかし、アスベストは鉱物でできている為、火をつけても燃えない。
燃えないから、中学・高校の化学の実験にも使う。


私も学生の頃に、水にアスベストを入れてどろどろにした物に、ヒーターをつけて、
電気炉を作った事があるが、昔はアスベストはそれくらい身近なものだった。
アスベストは燃えないという理由で、学校の壁や天上などに沢山使われた。
アスベストには、温石綿H2Mg3Si2Og・青石綿NaFe(SiO3)FeSiO3・ 角せん石綿Ca(MgFe)3(SiO3)4・直せん石綿(Fe1Mg)SiO3の4種類ある。
これらの中には、燃えそうな物(燃えやすい炭素等)が入っておらず、 酸素が既に沢山入っているので、燃えない。
アスベストは山から掘ってきた時、どういう格好をしているかというと、 繊維状で、これは鉱物で出来た繊維。
熱い物をつかむ時の手袋や、消防士の服にも入っていた。
これらのように、今までアスベストは沢山使われてきたのに、 何故危ないといわれるようになったのでしょうか。


アスベストを加工する工場があり、その工場で働いていた人や、工場の周りに住んでいた人がガンになった。
繊維はほぐしてバラバラにすると、綿ぼこりになって飛び散り、 それを吸い込むと肺ガンになる確率が高くなる。
一回それを吸ったからすぐにガンになるわけではなく、 工場の人や、その周辺に住んでいる人が長年に渡って吸い続け、 30〜40年後に発病した。
ガンになった人を調べて、このようにアスベストが原因だったと最近分かり、
危ないという事になって、使ってはいけなくなった。


ガンという病気について説明すると、ガンは病原菌が原因ではない。
人間の体の中では、古くなった細胞は死んで、新しい細胞が出来てそれぞれの働きをするが、ガンになると細胞の設計図が狂ってしまう。
すると、おかしな新しい細胞が出来て、それがどんどん増えていく。
この細胞は死にもせず、働きもしないので、人間は死んでしまう。
ガンになる外部的な原因としては、
1)強い放射線を毎日あび続けたり、
2)原子爆弾をあびたり、
3)刺激をしょっちゅう与えたりしてもガンになる事がある。

このうち、アスベストがガンを引き起こす原因は?。
アスベストは繊維状という事は、トゲのような形で、水にも溶けず、火にも燃えないという事。
肺の中に入ると、トゲ状なので肺の中から出ていかない。
そして、そのトゲで常にチクチクと肺の中の細胞をつつき続けていると、 その先に当たった所の細胞がおかしくなってくる。
すると、細胞が狂ってしまい、ガンになる。

このように、アスベストは危ないという事が分かってきたので、
小学校・中学校で使っている所があったら、無くしましょうと言っている。

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