関連講座 NO.10 毒の話

身の回りにある現象で、知ってるけど、うまく説明できない。考えると、よく分からない。
こんな「?」を、博い知識を有している学園長が歴史や文学なども交えながら、小学生から理解できるように面白く、そして分かりやすくお話してくれています。
それを、生徒たち(元気学園大学生チームがメインとなって)が、文章にして、絵や図の解説をつけました。

NO.10 毒の話

今年、家に白鷲が住みついてしまった。
しかも1羽や2羽だけではなく、50羽程いる。
鷹のなかには、大鷲・中鷲・小鷲・ 五位鷲(茶色・ネズミ色の色が付いた鷲)等、 沢山の種類があるが、大鷲が住ついた。
昨年までは30羽程しかいなかったが、今年は多く、100羽くらい見られる。
鷲が朝4時頃からギャーギャー鳴いて眠れない、糞で草木が枯れてしまう、 等の被害がある為、市役所で話し合った。
しかし、動物も人間と同じように生きているので、人間の勝手で殺す事は良くない。

鷲は4〜8月に子育てをする。
生まれたばかりの子供が弱く、親が保護して子供を大事にする動物ほど、長生きする。
シマウマ・ヤギ・キリン等は生まれてすぐに歩ける。
しかし、人間の赤ちゃんは生まれてすぐには歩けない。
生まれた時の子供を比べると、 人間よりもシマウマの方が強いし、賢いし、自分の事が出来る。
人間が生後一番弱い。


寿命が短いという事は、成長が早い。
猫や犬は1年位で大人になり、だいたい10年の寿命で長生きするもので20年くらい。
又、体が大きいもの程長生きしている。例えば、クジラやゾウ。
人間はサイズの割には長生きしている。
日本人は世界で一番長生きしていて、女性の寿命は85才、男性は78才くらい。
日本人がこんなに長生きなのは、医学の発達と衛生状態が良いから。
日本以外でも、医学・文化の発達、食べ物が十分ある、衛生状態が良い、 という条件がある国は寿命が80才くらいの国もあるでしょう。


生き物の中で一番長生きするといわれている動物はカメ。
カメの中でも、ゾウガメが一番長く生きる。
ゾウガメはガラパゴス群島にのみ生息するカメで、150年生きているものもいる。
ガラパゴス群島は、
南アメリカ(ブラジル・チリ・パラグアイ・ベネズエラ・エクアドル等の国があります)のエクアドルの南にある島で、エクアドル領。
ゾウガメの他にも、フィンチ・イグアナなどの珍しい動物が沢山生息している。

チャールズ・ダーウィンがビークル号という船でガラパゴス群島に調査に行った。
彼はイギリス人の生物学者で、今から100年から150年前の人物。
19世紀の末(日本では明治時代後半)に活躍し、進化論を唱えた。
ダーウィンが島を訪れた時に生きていたゾウガメが、まだ生きている。
何故珍しい動物がこんなに生き残ったのか、とダーウィンは考えた。
そして、動物の進化を考え、そこから人間は猿から進化したと考えた。


さて、生き物は何故死ぬのでしょうか。
何故病気になるのでしょうか。
死ぬという事は、怪我をするか、あるいは病気になるか、
自分で命を絶ってしまうという人もいるでしょう。
では、人間は毒をどのくらいとると死んでしまうのでしょうか、
毒には色々あり、毒キノコを食べて死んでしまった人は沢山いる。
間違って毒キノコを食べて死んでしまった、キノコが大好きなロシアの王様がいる。
アスベスト(家の天井に使うボード)も毒だと近年はっきりと分かった。アスベストは、熱・電気の不良導体で、保温・耐火材料とし 今では使用規制されているが、禁止前に使用していて、 今になってガンになってしまったという人もいる。


しかし、毒というのはどうやって決めるのでしょうか。
田んぼでは農薬をまくから鳥が減ってしまった。
その理由は、農薬によってサギのえさである、ザリガニやタニシが死んでしまったから。農薬の他に除草剤も使うでしょう。これは雑草だけでなく、他にいる虫 も死んでしまう。このように、鳥の餌がなくなり、鷲が家に避難してくるようになってしまった。

では、農薬や除草剤は人間の毒にならないのでしょうか。
どのくらいの量なら死ぬのか。また、それをどう決めるのか。
これは人では実験ができないので、かわいそうだがネズミを使う。
それ以上の量の毒をとると死んでしまう、という薬物の限界の量を、致死量といい、 これを決めるのは簡単な事ではない。
何故ならば、もし、何人かに同じ量の毒を与えたとしても、又その量を増やしていっても、死ぬ人と死なない人がいる。丈夫な人は死なないし、小さい方が少ない毒で死にやすい。
これはネズミも同じ。
従って、最近の化学では致死量という言葉は使わない。


どのように致死量を決めているのでしょうか。
100匹のネズミで実験すると、バラつきはあっても次のようなグラフになるはず。
毒を与えなければ死ぬネズミはもちろんいないし、 毒の量を増やしていけば、だんだん死ぬネズミの数も増えていく。
最後に、多くの毒を与えれば全てのネズミが死んでしまう。
さて、このグラフのどこを致死量と決めれば良いのでしょうか。
100匹中50匹のネズミが死んだ毒の量をLD50と言い、ネズミが死ぬもっともらしい数値。
大学にはいって、物理・化学の実験をすると、必ずバラつきがある。
LD50とは、バラつきがある結果のうち、一番もっともらしい数値の事。


では、人間のLD50はどのように計算するのでしょうか。
これは、次の式で求める事が出来る。
LD50=ネズミの体重 分の 人間の体重×ネズミのLD50

稲につく虫を退治する農薬、あるいは食べ物にカビが生えないようにする防腐剤がある。
虫やカビは小さいので、ものすごく少ない毒で死んでしまう。
少ない量の毒なので、人間が食べても大丈夫。
しかし、少量の食品添加物や農薬をとっても、人間は死なないからと言って、
毒ではないと言えるのでしょうか。
虫に毒ならば、人間にも毒。
あまり食品添加物や農薬 をとりすぎると、人間にも毒になる。
日本はこれらの規制が厳しくなったが、
中国はまだ厳しくない為、沢山の農薬を使っているのかもしれない。


例えば、魚の養殖では、魚が病気にならないように薄い薬を撒く。
それを人間が食べると、体の中に毒が入ってしまう。
虫の寿命は2〜3カ月だが、人間は80年も生きるのだから、食べ続ける事によって、 農薬や添加物が体の中に溜まっていく。
1回くらい食べただけでは問題ないが、
それを食べ続け、農薬等の悪い物が体に溜まると毒になる。
目立たないから販売が許可されているが、禁止されていないからと言って安全ではない。
毒の量は、だいたい人間に合わせて作ってある。
そして、毒は体重に比例している。
その為、鳥など他の動物は住みにくい環境になっている。
人間は他の動物の事も考えなければいけない。
更に、人間が死なない量の農薬でも、体に溜まる事によって危なくなるので、
気をつけなければいけない。

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