身の回りにある現象で、知ってるけど、うまく説明できない。考えると、よく分からない。
こんな「?」を、博い知識を有している学園長が歴史や文学なども交えながら、小学生から理解できるように面白く、そして分かりやすくお話してくれています。
それを、生徒たち(元気学園大学生チームがメインとなって)が、文章にして、絵や図の解説をつけました。

NO.1 単位の話

数え方は、世界中違って、始まったときが同じではない。
10進法というのは、指の数が10だから発達した。
中国 ヨーロッパでは、別の数え方ある。
それは、5進法。片手の指の数。


ローマ数字は5進法の名残がある。
ローマというのは、歴史の順で言うと、ギリシャの次がローマ。もともとは5進法。
例えば、ローマ数字。
123、4は5から1引く。5+1=6。10-1=9


2進法は、一番最後にでてきたもの
コンピューターがでるまでは、もっと多い数が基本になっている。
それは、12進法。
農業に関係がある。それは、1年は12か月で、月の数に関係している。
農業は、月の満ち欠けを基準にしている。
どの地域から出てきたかというと、イギリスは12進法。だから、英語も12までが一区切り。13からは、サーティーン、フォーティーン、( )ティーンとなる。これは、12進法の名残です。
1ダースも、12が単位。
1ポンド(ポンドはイギリスの通貨の単位)も今は10ペンスだが、しばらく前までは、12ペンスだった。


20進法は、手と足の指の数からきている。20進法の名残は、フランス。
フランスでは80quatre-vingts (カトル・ヴァン)のことを、20×4で表す。quatreは4、vingtsは20。


60進法は、歴史的には、メソポタミア(今のイラク)からでてきた。
1時間60分。1分60秒。角度は60度が基本になっている。
60進法は、中国にもある。十干十二支(じっかんじゅうにし)といわれていて、
甲乙丙丁(こうおつへいてい)・・・の10コと、子丑寅(ねうしとら)・・・の12の干支を組み合わせて、60の周期になる。
10と12の公倍数は60。日本史では壬申の乱というのがあるが、壬申というのも60進法である十干十二支を使った年号。
なぜ、「60」かというと、それは、いろんな数で割れるという長所がある。多いと良いことがある。例えば、遺産相続。同じ分量で分けるのに、とても都合がよい。60を単位とすると、約数が多いから、分けたりくっつけたりするときに便利である。


2進法、1、10、11,100、1の位、2の位、4の位。
コンピューターや電気で計算するときに、とても便利。
0か1かということは、ONかOFFに置き換えられる。
2進法は数字を電子化して、計算するのに便利。


長さの単位はメートル。
これは、フランス革命の時にできた。
長さの単位は、尺(腕の長さ)、寸。フィート=foot歩幅、というように、腕や歩幅、手のひらの長さからきている。
人によって違うと、損得が発生するから、基準が生まれた。
トルストイの民話で、「人はどれだけの土地が必要か」という話がある。内容は、1日歩き回ることができた分だけの土地をもらえる・・・という話。読んでみるといいよ。


長さや量の単位を、統一した人がいる。
それは、秦の始皇帝。ますの統一。戦車の車幅を統一。轍(わだち:車が通って道に残した輪の跡)。車の幅は大切。新幹線と在来線は車幅が違う。
広軌(新幹線)とか、狭軌(在来線)といいます。
国によって線路の幅が違った。ヨーロッパでは、国境を超えると、電車が通れないように変えたりしていた。
初めて日本に鉄道が開通したのは、新橋-横浜間。イギリスのエドモンド・モレルを雇って作った。
「ゲージ(幅)はどうしますか」との質問に、大隈重信(後の内閣総理大臣、早稲田大学の創立者)が答えた。
「日本は狭いから、狭いので良いだろう。」
そうして、日本の鉄道は、狭軌となった。
狭いとスピードが出ない。
時速120~130?までなら出るが、広いのなら、時速250~300?くらいまでスピードを出せる。車幅は大切。


遺跡を掘って、木の柱から柱までの距離はいくらかと測る。
いろんな建物から割り出すと、意外な数字が出てくる。
共通の数字が隠されている。
大昔にも尺度はあった。
縄文時代の遺跡である、青森県の三内丸山遺跡でも、ものさしを使っていた。
法隆寺は、聖徳太子が建てたことになっているが、火事で焼けて、立て直したという説がある。
「法隆寺再建非再建論争」といって、歴史上大切な論争。決め手になったのが、柱と柱の幅。高麗尺(こまじゃく)に基づいている。
これに基づいて考えると、建物は、一度丸焼けになっている。


では、メートル法は、いつ頃どうして決まったか。
地球を1周すると何キロか知っていますか?
それは、およそ4万キロ。
そこで、北極から赤道までを1万キロに決めた。それを決めたのは、フランス革命の頃のフランス人。
フランス人は、とても数学が好き。逆にドイツ人は科学に対して、不信感を持っている。原子力発電はドイツは止めようという方向にあって、どんどん風力発電に変えている。だから、30%くらいが風力発電。それに対して、フランス人は「全部原子力発電(今は、80%くらい)にしましょう。」というような考え で、科学をとても信頼している。
民族性なのか、きちんと取り決めたいと考えるのがフランス人で、北極から南極からの距離の1000万分の1を1mと決めた。


その後、メートル原器ができた。それは、白金でできている。白金はさびないし腐らないからよい。
他の金属では、夏になると暑いので伸び縮みする。
金属が延び縮みするのを電車に乗っていると体験できる。みんなが電車に乗ったときに、ガタンゴトン音がする。それは、金属が温度によって延びたり縮んだりするから、レールの間に切れ目を作っている。だから、音がする。その音も、夏になると金属が延びてすきまが縮むから小さくなる。


1gも、1立方メートルの水の重さで決まった。
みんな、フランス革命の時に尺度を統一した。今では、クリプトンからでる光の真空中の波長から決めている。
1mは、1秒に光が進む距離の299792458分の1と決められました。
このように、単位にも歴史があります。


次
NO.2 地球が丸い話