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ドラえもんに見るゆとり教育

昔と違うドラえもん

久しぶりにTVでドラえもんを見ていると、ドラえもんやお母さんのセリフが昔とはずいぶん違うので驚いてしまいました。
以前では、お母さんは、のび太を頭ごなしに叱りつけ、挙句には、「出て行きなさい!」。
ドラえもんは、「のび太君はいつもダメなんだから。」とダメな子扱い。
しかし、最近では、お母さんはのび太に丁寧に説明をして諭そうとしているし、ドラえもんも、のび太をダメな子だなんて言わない。

これをみて、ゆとり世代に対応しているのだなと思いました。
確かに、今の子供たち、「出ていきなさい」って言うと、本当に出ていっちゃうし、ダメな子扱いされると、いつか見返してやると秘かに努力するというより、バカにされたと、ひどく腹を立てるというのがあると思います。
現代っ子の性格や親子関係をうまく反映しているなと感心しました。
・・・そういえば、ドラえもんの変わりように比べると、さざえさんは全然変わっていないですね。
 

ゆとり教育の特徴とは

ゆとり教育として、大きく教科書が削減されて総合的な学習が入ってきたのが、1992年。それを先頭に、ゆとり教育に移行したのが、2002年。
このゆとり世代、大学では、1年学年が下がるごとに学力がガタンと下がっていくと、先生方が嘆いています。国立大学の理工系の先生たちは、今は修士(6年)を卒業して、昔の4年生と同じくらいだと明言します。

ゆとり世代の特徴は、気に入らないことを言われると、言葉で反発はしないけれど、すぐにその場からいなくなるということです。
企業では、注意をしたら、次の日から来ない。何か言うとすぐに、仕事を辞めてしまう。だから、春に入った新入社員が、もうこの時期には一人も残っていないという会社がたくさんあるということです。
 

自分の気持ちが先行してしまう

預かっている子どもたちの性格は、一人一人で違うものですが、やはり世代による行動の特徴というのがあります。
最近の子どもたちを見ていると、表面上はとてもおとなしく、一見すると相手の言うことを聞いているようで、口答えをするわけではないのだけれど、実際は、従っているわけではなく、自分の気持ちに正直。
現実はどうなのかということが議論できないほど、感情(自分の気持ち)が先行しまうという傾向があります。
自分の気持ちも大切だけど、相手にも気持ちがあるし、学校や社会が要求しているのは、その仕事(学課)ができるかどうかの能力なので、これらをほどほどに融合していく必要があるのではないかと思って元気学園では対応しています。
 

心ばかりに注目せずに「能力」を大事にしよう

2011年度に小学生、翌年には、中学生もゆとり教育は完全に終わりました。もちろん高校も大学も、それに続きます。
ゆとり教育になって、分数ができない大学生がものすごく増えていて、恐ろしいことなんです。これは氷山の一角で、すべての知識に穴が多いということ。
小学校の勉強が理解できていない中学生や高校生がとても多くて、これは、人の言っていることが理解できないという悲しい現実をうみます。不登校の原因でもあるし、大人になると働けないということの原因でもあります。基礎学力というのは、大人になったら分かるようになるかというと、そういうわけでもないですね。
教えてくれる人が居て、定着するまで学ぶ場所がないとね。
心ばかりに注目せずに、能力について焦点をあてないといけないと切に思います。
うつが増えているのも、能力との関係があるんじゃないかと思っていますが、この話はまたの機会に。

ゆとり教育の変遷を見てきて、日本にとって、ゆゆしき状況だと思っていたので、よかった。
教育は、宝です。落としたり、失ったり決してしないし、その人にとって、何物にも奪われることがない宝物です。
子どもたちが、その宝を得て、それを鍵に、新たなチャンスの扉を開けられるよう、日々奮闘しています。

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