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不登校生18才までに身につけておきたい事

指をのせてみた不登校の子どもたちにとって、進学問題は大きな悩みで、中3、高3は、受験生だと親も子も身構えているように思います。
しかし、その前に、実力はどうかと考えてみて下さい。
不登校の子どもたちは、習っていないから知らないことも多いし、何より学力については、定着していません。学力の定着というのは、大人の知識のように、何となく知っているというのではなく、暗記して何も調べなくても頭の中にあるもので、いつでもどこでも使える物です。
子どもたちをみていて、一番大きな問題だと思うのは、学力以前に、
1.健康、2.子どもの性格、3.価値観です(元気学園ではこれも実力のうちだと考えています)。

1. 健康は、すべての基礎となることですし、骨の発達が17才くらいまでですから、成長過程に骨と筋肉を鍛えるのが最も効率が良いことです。心と体の関係は、元気学園の運動療法の結果から明らかです。

2.性格については、少しのことで、くじけてしまって、努力が続かないこと。そして、それに伴い、愚痴や言い訳、誰かのせいにしたいがためにでてくる悪口。これは、年齢が上がるにつれて、大きくなっていきます。一旦くじけたら、リカバーできず、継続ができないというのは、将来働けないということに繋がってくる、たいへん深刻な問題です。

3.価値観においては、人と「なじまない」ということを引き起こします。みんなが重要だと思う事がそうではなく、さして重要でない事が本人にとってはとても大切で、日常の些事から、人生の選択まで、少しずつ違って、人とうまくいかい、なじまないのです。人と違うから良いという価値観もありますが、社会というのは助け合って成り立っている物ですから、その点においては、共通の価値観が必要です。

2.3は、人の性質に関することなので、自我が固まってしまう年齢である18才くらいまでに、身につけさせたい事です。もちろんそれ以上の年齢になっても可能ですが、「自分はそうは思わない」と「イヤの壁」に阻まれ、たいへんな努力と苦労と忍耐が必要です。
このように、子どもの教育には、中高生の時間が、大人として働く土台をつくる上でとてもとても大切です。
18才までに、できる限りの積極的な教育をすることで、大学に進学したり働いたりという選択肢がでてくるのであって、それを抜きにして大学に行かせたいと思っても、うまくはいきません。

不登校の子どもたちをもつ親御さんへ、不登校の子どもたちを大勢みてきている者からのアドバイスとして、「中学・高校の時間を無駄にしないで欲しい。」と願います。教育するなら18才までに、できる限りの手間と時間をかけてあげて、手間というのは、お金をかけるということに繋がるのかもしれませんが、積極的に教育してあげれば、子どもが変わっていく可能性が十分にあるということです。
教育というのは、手間をかけた分、違うのです。
手間をかける価値は必ずあります!
そこで、1.2.3の力を身につけて、更に学力を得れば、大学へ進学しようがしまいが、きちんと働いて毎月収入を得られます。
今、目の前にある問題を先送りして、「働けない」という悩みが何十年にも渡って親子を苦しめる方が、精神的にもつらく、経済的にも緊迫感をもたします。
元気学園では人となじむためには、積極的な人との関わりの中でしか直せないと考えていますし、必要な能力を身につけるには、1回教えて分からないことは、10回。それでもできないことは、根気よく100回、本人の様子をみて、1000回教えてしてみるのがよいかと考えています。1000回でもできなければ、1001回という気持ちで、長い目で見て達成度を設定できれば、たいていのことは乗り越えられるんじゃないかなと思っています。これは、国公立大学に進学するようなある程度学力が高い子にも、苦手なところがありますから、いろんな場面で、このような精神が、こどもたちを伸ばすのだと信じて取り組んでいます。 教育機関はいろいろあり、向き不向きがありますから、すべての子どもが元気学園の教育システムに適応するわけではないと思います。そこで、子どもとの相性がよいところで、しっかりとした力を養えるよう、親の人生経験の中からそれぞれの施設の教育力や適正を判断し、環境を整えてあげて下さい。

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著者:元気学園校長小林高子

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