自助努力できる子に

不登校と臨界期 自助努力できる子に学園では、「年齢が同じでも能力の差がある」というところから指導をスター トさせています。 だから、学校とは違って、集団活動はあるものの、その子の能力に合わせて、「しなくてはならないこと」と「今はできなくてもいいこと」があると考えています。

能力というのは、学力だけでなく、運動能力や体力も含まれ、もちろん個人の性質や性格なども加味しています。

能力を考慮にいれて、いろんな指示や教育をした時に、その子が十分やれるだけの能力があることしかさせていないはずのに、できるはずのことをしないという状態が発生することがあります。

例えば、自分のことを自分でしないというのは言うまでもありませんが、掃除などの義務的なことが嫌いであるとか、重要なタイミングにいなくなってしまう(トイレに行ったりしちゃうんです!)とか、それを注意すると、逆に注意されたことに腹を立てるなど。
家庭で、お母さんとの親子喧嘩の原因と重なるところがあるのではないでしょうか。

これらを一言で表すと、自助努力をしない
その自助努力ができないというのが、たいへん由々しき問題です。
その理由は、一緒にいてくれる人が、「こんないい加減なヤツとはいたくない」と、一人、二人と、関わるのをやめて、いなくなってしまうからです。

「自分のために、自分のできる程度の事は努力する。」 というのが、元気学園のいう自助努力。
人に助けてもらわないとできないこともある。
だからといって、人に「全部やって」では、何事も力が付かないですよね。また、それでは、いつか周りがイヤになってしまう。
立てるのに、立とうとしない人を支え続ける苦労は如何ほどのものなのでしょうか?
これと同じ事が、不登校や引きこもりをしている子どもたちの中の一部でおこっています。

子どもによって、それを身につけさせるのが、とても大変なことだというのは、よく分かります。どのくらい分かるかというと、まさに、我々がそれに、日々悩まされています。
生徒を預かって、生徒と暮らし、生徒の親代わり、そして、指導者となって、将来をどう切り開いていくか、どっちの方向に導いていくと最善かを常に考えています。
どうしたら、そこを突破できるのかを。

気の向いたことしかしない、言い訳が多い、何事も受け身、といった状態では、周りにいる親切にしている人が、いつか根を上げる日が来ます。
また、一生懸命親切にしてくれる人ほど、腹が立つもので、人の心とはそういうものなのです。

子どもによって(個人での)差はあるにしろ、年齢が低いほど、自助努力することを教えるのはたやすいことです。 お母さんの子どもへの接し方や育て方とも無縁ではありません。未来指向性と重なる部分があります。
生徒たちが人の中で暮らしていけるようにというのは、学園の一番根底にある希望。進学や就職は、そのための手段であって、決してそれが目的ではありません。

自助努力をしなければ、人は離れていってしまいます。
そうならない為にも、今ここで、自助努力できるようになり、社会で役割を得られるように育って欲しいと願うのです。

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著者:元気学園校長小林高子

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